...潤いのある歌と、味(あじわ)いのある歌と、そこにどういう差があるかと考えて見た...
伊藤左千夫 「歌の潤い」
...潤いのあるということは...
伊藤左千夫 「歌の潤い」
...こう考えてくると味いのあるという事と潤いのあるという事とは...
伊藤左千夫 「歌の潤い」
...潤いのあるという事は味があるというよりは稍(やや)狭義に思考せられるが...
伊藤左千夫 「歌の潤い」
...そうして予は最も潤いのある歌を好むのである...
伊藤左千夫 「歌の潤い」
...潤いのある歌が何となくしくなづかしい...
伊藤左千夫 「歌の潤い」
...予は是等の歌を、潤いのある歌、味いをもって勝った歌として推奨したい...
伊藤左千夫 「歌の潤い」
...煩雑な日々の生活の中にも潤いのあるよう...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...*俳句はそんなものでなくって今少し潤いのあるべきものである...
高浜虚子 「俳句への道」
...せいせいと柔(やわらか)に潤いのある眺めである...
中勘助 「母の死」
...大きな潤いのある目である...
夏目漱石 「三四郎」
...けれども潤いのある艶(あで)やかな声を浴びせられて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...潤いのある眼、天鵞絨のような眼、砂糖のような眼、まだその上に一体どんな眼がないというのだ! きつい眼に、やさしい眼、うっとりした眼、それから誰かが言ったように婀娜っぽい眼、婀娜っぽくはないが、婀娜っぽい以上にすごい眼――こいつが男の胸に触れたら、まるで琴線に弓が触れたように高鳴るのだ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...葉擦れの音と潤いのある土の香りに胸から飛び出しそうな心臓の鼓動を鎮め様と努めた...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...潤いのある鮮やかさを見せる...
和辻哲郎 「樹の根」
...しかしその寂しさはあの潤いのある九体寺(くたいじ)のさびしさではない...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...ふうわりとした感じを潤いのある鉄線でいきいきと現わしている...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...もはやそこにはあの新鮮な潤いのある色の感じは出て来ない...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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