...わが心の底に潜む何かに触れて何かが想い出されて何ともいえぬ懐(なつ)かしい心持になる...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...という安全感の裡(うち)に潜む奇妙な楽しさ...
海野十三 「探偵会話 下駄を探せ」
...あなたは人間の心に潜む悪意なら...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 海野十三訳 「まだらのひも」
...地中に深く※鼠(もぐら)の如く穴を掘り一丈も二丈も下に潜むというから...
大隈重信 「婦人問題解決の急務」
...しっかりと夜衣(よぎ)の袖の中に潜む...
寺田寅彦 「嵐」
...笑いの生理と心理の中間に潜むかぎを捜そうとするのであるが...
寺田寅彦 「笑い」
...これに潜むエネルギーを民衆の福祉に供するに至るだろう...
長岡半太郎 「アインシュタイン博士のこと」
...その魅力の底に潜む品位も...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...妾お小夜の我儘に對する非難が潜む樣子です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...陰々として地下に潜む亡霊といったようなものは...
原民喜 「ヒロシマの声」
...被鱗は三片ありて花中に潜む...
牧野富太郎 「植物記」
...自分の裡に未だ顕われずに潜む多くの力の総てを出し切る機会を持たなければ...
宮本百合子 「黄銅時代の為」
...正しい工藝には普遍の世界が潜む...
柳宗悦 「工藝の道」
...民藝に潜む秘義の秘義である...
柳宗悦 「工藝の道」
...私はその内に潜む驚くべき美に対して...
柳宗悦 「朝鮮の友に贈る書」
...私は民藝品に潜む美に...
柳宗悦 「民藝とは何か」
...彫刻の裡に潜む自然の力に打ち負かされて偶像のように立っている妾に近づいていらっしゃると...
吉行エイスケ 「バルザックの寝巻姿」
...その言葉に潜む無意識の警告の響きを――一千キロメートルに及ぶ凍り付いた虚空を越えて――んだ気がした...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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