...何で一點たりとも虚僞の陰影の潜むことが出來よう...
石川啄木 「葬列」
...地中に深く※鼠(もぐら)の如く穴を掘り一丈も二丈も下に潜むというから...
大隈重信 「婦人問題解決の急務」
...犯罪の裏面に潜む秘密...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「黒猫十三」
...小鬼(imps)及び妖怪(bogeys)といふやうな朦朧たる語の背後に潜む實體に對する疑惑と法律用語の背後に横はる道徳的意義に對する疑問とより進んで...
高田力 「ベーシック英語」
...問題はその『しかし』以下に潜むことになる...
高田保 「貸家を探す話」
...その実深いところに潜む熱情に動かされたものであることに気づいて来るでありましょう...
高浜虚子 「俳句への道」
...闘牛に潜む“It”は何か!――というと...
谷譲次 「踊る地平線」
...これに潜むエネルギーを民衆の福祉に供するに至るだろう...
長岡半太郎 「アインシュタイン博士のこと」
...時あって杖の先に潜む...
夏目漱石 「虞美人草」
...鳥羽田は芒むらに潜む...
長谷川伸 「瞼の母 二幕六場」
...これ即ち其試驗に合格し得ざる輩の中に強ひて多數の偉材の潜むを想定するものにして...
原勝郎 「貢院の春」
...鰭(ひれ)なくして海に潜むべし...
正岡子規 「俳人蕪村」
...過去の美しい作に潜む不変の法則...
柳宗悦 「工藝の道」
...いつも協団的美が潜む...
柳宗悦 「工藝の道」
...ただ人間と人間との相互の敬愛に潜むのです...
柳宗悦 「民藝とは何か」
...同じものがそこに潜むではないか...
柳宗悦 「民藝四十年」
...二年前の東京駅ホテル殺人事件以来の出来事の裏面に潜む...
夢野久作 「暗黒公使」
...百獣もために潜むかと思われたが落つるは片々と散る木の葉ばかりで...
吉川英治 「三国志」
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