...泣きたくなるのを漸く辛抱して...
石川啄木 「天鵞絨」
...演劇改良の声が漸く高まりかけた明治二十三年の正月...
江見水蔭 「硯友社と文士劇」
...過去三年間になんの効果もなかった事実にも漸く目ざめかけていた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...漸く有楽町駅にたどりつくのである...
高浜虚子 「丸の内」
...二重にも三重にも綾のある心理が徒らに複雑に思われ冷やかにさえ感じられるのに漸く不安と恐怖の念を抱くようになって...
辰野隆 「感傷主義」
...僕は漸く安心する事が出来た...
辰野隆 「感傷主義」
...漸く三十七八位にしか見えなかった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...人家の漸く途切れた所で余はつと草を苅つた趾のある草原へそれた...
長塚節 「旅の日記」
...江戸の街も漸く日頃の落着きを取戻しましたが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...漸く平静であろうとした彼女の人生の行路が...
長谷川時雨 「マダム貞奴」
...漸く刑法講義の一枚も読んだかと思うと...
二葉亭四迷 「平凡」
...鏑木漸く出て来た...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...漸くこの遺稿が上梓されるやうになつたといふ話も聞いてゐる...
堀辰雄 「ヴェランダにて」
...漸く意を決して巴里に出で...
堀辰雄 「リルケ年譜」
...午過ぎになつて漸く目を醒ます...
牧野信一 「眠い一日」
...かくのごとく漸く染(なず)む...
南方熊楠 「十二支考」
...ぞく/\と寒さの募る夕闇に漸く峠の麓村栃本といふへ降り着いた...
若山牧水 「木枯紀行」
...いつのまにかすっかり夏めいた六月のはじめに漸くその望みを遂ぐることが出来た...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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