例文・使い方一覧でみる「漸く」の意味


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...斷えず流行の假聲を使ふことによつて漸く文壇を泳いで行く「游泳者」とを見た...   斷えず流行の假聲を使ふことによつて漸く文壇を泳いで行く「游泳者」とを見たの読み方
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」

...思ひ切つて、蝸牛の這ふやうにして、漸く過ぐ...   思ひ切つて、蝸牛の這ふやうにして、漸く過ぐの読み方
大町桂月 「鹽原新七不思議」

...鶴の影は漸く小さく...   鶴の影は漸く小さくの読み方
薄田泣菫 「独楽園」

...私は漸く妹の病苦よりも金銭を先に云う彼が憎くなってきた...   私は漸く妹の病苦よりも金銭を先に云う彼が憎くなってきたの読み方
「草藪」

...宜しい自分で遣らう」と斯う決心すると漸く心が落著き始めた...   宜しい自分で遣らう」と斯う決心すると漸く心が落著き始めたの読み方
高濱虚子 「續俳諧師」

...漸く馴れるに随って信一の我が儘は益つのり...   漸く馴れるに随って信一の我が儘は益つのりの読み方
谷崎潤一郎 「少年」

...此頃漸くその理由がわかつて来た...   此頃漸くその理由がわかつて来たの読み方
田山録弥 「脱却の工夫」

...閣下の内閣も亦漸く威信を失ふの挙措に出でたること少なからず...   閣下の内閣も亦漸く威信を失ふの挙措に出でたること少なからずの読み方
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」

...今や漸く多数の認識するの所となれりと雖も...   今や漸く多数の認識するの所となれりと雖もの読み方
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」

...窓は漸く外光を取入れるだけのものである...   窓は漸く外光を取入れるだけのものであるの読み方
豊島与志雄 「北京・青島・村落」

...火事場歸りの人足が漸く疎(まば)らになつて...   火事場歸りの人足が漸く疎らになつての読み方
野村胡堂 「錢形平次捕物控」

...死骸を動かさなかつたのか」八五郎は漸く勇氣を取戻しました...   死骸を動かさなかつたのか」八五郎は漸く勇氣を取戻しましたの読み方
野村胡堂 「錢形平次捕物控」

...声が漸く本調子出始め気持よく...   声が漸く本調子出始め気持よくの読み方
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」

...漸くチョン五時すぎ...   漸くチョン五時すぎの読み方
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」

...(漸くそこ迄漕ぎつけたか!)斯う思ふと彼は...   斯う思ふと彼はの読み方
牧野信一 「眠い一日」

...医院を開いてゐた隆造の叔父が発狂して、それも他所目にはさうとも見られる程でもなかつたが職業柄もあつたし、家内の者達への狂暴は募るばかりで「酒癖が悪い」位ゐでは包み終せなくなつて、漸くのこと、三月ばかり前にS癲狂院へ入院させて以来――毎晩のやうに同じやうな叔母の愚痴話の相手になつて、隆造は夜を更さなければならなかつた...   医院を開いてゐた隆造の叔父が発狂して、それも他所目にはさうとも見られる程でもなかつたが職業柄もあつたし、家内の者達への狂暴は募るばかりで「酒癖が悪い」位ゐでは包み終せなくなつて、漸くのこと、三月ばかり前にS癲狂院へ入院させて以来――毎晩のやうに同じやうな叔母の愚痴話の相手になつて、隆造は夜を更さなければならなかつたの読み方
牧野信一 「白明」

...一刻前漸く歌らしい言葉の連りが口のうちに纏りかゝつたのを...   一刻前漸く歌らしい言葉の連りが口のうちに纏りかゝつたのをの読み方
牧野信一 「晩春の健康」

...途中で松火を點して來る女にあつて漸く西洞へ來た事が判明つた...   途中で松火を點して來る女にあつて漸く西洞へ來た事が判明つたの読み方
吉江喬松 「山岳美觀」

「漸く」の読みかた

「漸く」の書き方・書き順

いろんなフォントで「漸く」


ランダム例文:
福岡市   あっそう   一昨夕  

チーズローリングと世界一硬いチーズ

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