...世界と我等とはあらん限りの失態を演ずる...
有島武郎 「運命と人」
...震災のときだけは思ひ出して書類を捨てて逃げるやうな醜態を演ずるな...
江南文三 「佐渡が島を出て」
...へまな失敗ばかり演ずるお方も少い...
太宰治 「不審庵」
...徳利が破(こは)れるといふ大活劇を演ずることも度々で...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...あらゆる悲痛の腹芸を演ずるからおもしろいのである...
寺田寅彦 「生ける人形」
...岩本教授や寺田博士の役割を演ずる人が出て来ることを...
中谷宇吉郎 「「もく星」号の謎」
...認識が文化的生においていかに重要なる役割を演ずるかは...
波多野精一 「時と永遠」
...今日大西洋がそして古代中世に地中海が演じた同じ役割を――世界交通の大水路たる役割を演ずることとなるだろう...
服部之総 「汽船が太平洋を横断するまで」
...夫は妻を疑っており之を自白させるため拷問する芝居を演ずる事によって満足を得...
浜尾四郎 「彼が殺したか」
...江藤新平(えとうしんぺい)を演ずるはずなれば...
福田英子 「妾の半生涯」
...酔つて独り立つて演ずることがある...
牧野信一 「断想的に」
...このやうに不思議な艶めかしさに富んだアマゾンを相手にそんな戦ひを演ずるのでは...
牧野信一 「天狗洞食客記」
...奨励金は次の如き作用を演ずるものと期待し得よう...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...姫御前(ひめごぜ)に不似合の大立ち廻りを演ずるを酋長ら吠(ほ)え飛ばして鎮静す...
南方熊楠 「十二支考」
...その演ずる手品によって本当の心の底からの悲哀をまずもって自分の心につぎこみ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...この不思議を演ずるのは...
柳宗悦 「工藝の道」
...それを演ずるにも...
夢野久作 「能ぎらい/能好き/能という名前」
...なんたる殺伐(さつばつ)を演ずるか...
吉川英治 「三国志」
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