...人形を以て演ずることが主體となつてゐるらしい點で...
竹内勝太郎 「淡路人形座訪問」
...僕は永遠にそれを追及してばかりゐなければならぬ愚を演ずる...
太宰治 「道化の華」
...それでこういう幕を演ずると...
田山花袋 「少女病」
...女将(じょしょう)の役を演ずるべくすっかり用意をしていた...
チェスタートン 直木三十五訳 「金の十字架の呪い」
...この現在の場合における助演者はこのように主演者と対立して二重奏を演ずるためにはあまりに影が薄いようである...
寺田寅彦 「映画雑感(4[#「4」はローマ数字、1-13-24])」
...彼女はそのフランス訳をパリーで演ずるつもりだった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ざまあ見やがれ! とドヤされるような醜体を演ずることのないのは保証してもよろしいでしょう...
中里介山 「大菩薩峠」
...――彼等希臘人が競技において得るところの賞与は彼等が演ずる技芸その物より貴重なものである...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...右のごとき謹慎(きんしん)を加えなかった者に比すれば失態を演ずることが少ない...
新渡戸稲造 「自警録」
...「完全な犯罪」劇を演ずるために...
橋本五郎 「殺人迷路」
...感性と激情にまかせて演ずる様子は...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「道化玉座」
...大層な面当を演ずる位ゐであつた...
牧野信一 「茜蜻蛉」
...而して後に婦女に対するその熱情を思はば時に彼の狂態を演ずる者むしろ憐(あわれ)むべく悲しむべきにあらずや...
正岡子規 「墨汁一滴」
...かえって反動的な役割を演ずる...
三木清 「危機における理論的意識」
...この牡猴は無類の盗賊で芸を演ずる傍(かたわら)一日分の食物を盗むから...
南方熊楠 「十二支考」
...その舞を演ずるに舞人しばしば食指で自分を指さす定めだが...
南方熊楠 「十二支考」
...しかし初春の狂言には曽我(そが)を演ずるを吉例としてある...
森鴎外 「鴎外漁史とは誰ぞ」
...なんたる殺伐(さつばつ)を演ずるか...
吉川英治 「三国志」
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