...その切片の一端を噛み切って汁の数滴を盃の内にしぼり込み...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
......
内田魯庵 「八犬伝談余」
...蒸しタオルにアルコールを滴(た)らしたのを持って来させて...
谷崎潤一郎 「細雪」
...水滴を含んだ冷かな空気が室の中に吹き込んだ...
豊島与志雄 「掠奪せられたる男」
...限りもなく晴渡った青空の藍色(あいいろ)は滴(したた)り落つるが如くに濃く...
永井荷風 「夏の町」
...木氷とは樹木の枝に滴る雨の雫が突然の寒気に凍って花の咲いたように見えるのを謂うのである...
永井荷風 「申訳」
...ほとんど全部この過冷却の水滴から出来ている雲である...
中谷宇吉郎 「自然の恵み」
...第4図この時全水滴の何分の一が凍って...
中谷宇吉郎 「樹氷の科学」
...一時間に滴下する水量で...
中谷宇吉郎 「農業物理学夜話」
...窓の硝子には横なぐりの雨の滴が着いては消え着いては消えしてゐた...
南部修太郎 「病院の窓」
...表向きでは一滴(てき)の酒を飲まぬと言いながら...
新渡戸稲造 「自警録」
...無垢にして兇暴な行動への意欲の幾滴かをそこに認めるような気がする...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...そのうえ強い酒などは一滴も飲まないチチコフが...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...明日の今頃も一滴の水も出ないだろう」七議会の中では次の日も熱い議論が続いた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「四日白魔」
...ぼくには一滴も飲まさなかったわけで...
山之口貘 「酒友列伝」
...細かなぎら/\光る滴りとなつて...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...一滴の水でもいい...
吉川英治 「親鸞」
...苦患の最後の一滴まで嘗め尽くす...
和辻哲郎 「ベエトォフェンの面」
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