...日本及び支那の思潮は滔々(とうとう)として沖縄に入り...
伊波普猷 「琉球史の趨勢」
...世は滔々(とうとう)として民主革命の行われつつあり...
太宰治 「春の枯葉」
...すぐ傍を滔々(とうとう)と流れている谷川の白いうねりが見えて...
太宰治 「火の鳥」
...ストラディヴァリウスとアマーティの違いを滔々と語る...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...彼は凡俗と天才との間には踰ゆべからざるの鴻溝あるを信じ、滔々たる凡俗は、到底天才者の頭脳を領解する能はずと思惟せり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...四辺(あたり)は滔々(とうとう)たる濁流であります...
中里介山 「大菩薩峠」
...滔々(とうとう)とやり出す川中島の合戦記には...
中里介山 「大菩薩峠」
...あの何事にも理窟が立つて時としては其弊に墮する程滔々として自己の意見と發表し...
長塚節 「記憶のまゝ」
...世を挙げて滔々として外丹の道に走っていた時代に...
中谷宇吉郎 「古代東洋への郷愁」
...大にその立派さを発揮するために美辞佳句を連ねて滔々(とうとう)として述べた...
新渡戸稲造 「国際聯盟とは如何なものか」
...滔々たる流れを運んでゐる...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...人の良人(おっと)となり妻となってその覚悟のない人もありましょうか」中川「滔々(とうとう)たる天下殆(ほとん)ど覚悟のない人ばかり多いのです...
村井弦斎 「食道楽」
...滔々(とうとう)たる青年輩(はい)が処世の門出に多く身を誤まり...
村井弦斎 「食道楽」
...早速苦痛の蔑視という問題について滔々(とうとう)とやり出した...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...滔々(とうとう)...
吉川英治 「三国志」
...そして蜀軍が滔々(とうとう)と崩れ立っても...
吉川英治 「三国志」
...世は滔々(とうとう)と紊(みだ)れ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...この滔々(とうとう)と濁りきっている元禄の時流が革(あらた)まると期しておられるなら...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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