...何か滔々(とうとう)としゃべりながら...
芥川龍之介 「本所両国」
...ふたたび滔々(とうとう)と弁舌をつづけた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...濁流滔々(とうとう)と下流に集り...
太宰治 「走れメロス」
...世は滔々(とうとう)として民主革命の行われつつあり...
太宰治 「春の枯葉」
...すぐ傍を滔々と流れてゐる谷川の白いうねりが見えて...
太宰治 「火の鳥」
...検事長閣下の滔々たる論告...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...現在滔々(とうとう)として日本の社会のあるレヴェルを押し流しているものはこういうアメリカ文化であるように見えるのは一体どういう訳のものであろうか...
寺田寅彦 「チューインガム」
...滔々(とうとう)と推し流して来る...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...吾人はもとより滔々たる天下とともに諸公を趁(お)うて中興の天地を頌歌(しょうか)し...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...濁流滔々として殆ど塞ぐ可からず此に於て乎公は以爲らく...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...河の水は濁って滔々と流れてるわ...
豊島与志雄 「旅だち」
...笈川が滔々(とうとう)とその奉書の書状を読み上げました...
中里介山 「大菩薩峠」
...滔々(とうとう)たる世間並みのおきてになっているが...
中里介山 「大菩薩峠」
...例の長廣舌で滔々としやべり始めた...
萩原朔太郎 「歳末に近き或る冬の日の日記」
...滔々とほとばしったことはない...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「悩みのひととき」
...滔々(とうとう)たる青年輩(はい)が処世の門出に多く身を誤まり...
村井弦斎 「食道楽」
...滔々(とうとう)としていささかの淀みもなく...
吉川英治 「三国志」
...時人は滔々(とうとう)この人の驥尾(きび)に付し...
吉川英治 「新書太閤記」
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