...先づ以て滔々たる物質主義の弊を救ふ爲めに趣味の修養が大切である...
會津八一 「趣味の修養」
...彼はことさらに叔父の前に滔々と維新の大業を論じ...
芥川龍之介 「大導寺信輔の半生」
...滔々たる釣談に包囲攻撃せられ...
石井研堂 「元日の釣」
...ふたたび滔々(とうとう)と弁舌をつづけた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...ともかくも滔々(とうとう)として天下をおぼらすジャーナリズムの波間に遊泳することなしにはいわゆる俳壇は成立し難いように見える...
寺田寅彦 「俳諧の本質的概論」
...滔々として漲りて勢猛く寄する水...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...滔々たる世界名奔利走(めいほんりそう)の人に向かってストイックの哲学家たるを求め...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...ついには滔々(とうとう)と川から大洋に吐き出している...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...滔々(とうとう)たる濁水(どろみず)社会にチト変人のように窮屈なようにあるが...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...滔々蕩々(とうとうとうとう)として勢い百川(ひゃくせん)の一時に決した如くで...
二葉亭四迷 「浮雲」
...滔々として説き来り説き去る師の講演を...
穂積陳重 「法窓夜話」
...この楓をカエデとする滔々たる世の風潮に逆らってそれはカエデではないと初めて喝破し否定した貝原益軒があって...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...ついほんのこの間まで三遊派の大いなる流れは随分滔々と派を唱えていたのに...
正岡容 「小説 圓朝」
...西洋の学問が滔々として入り来り...
三上義夫 「文化史上より見たる日本の数学」
...滔々天下変為夷...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...滔々(とうとう)と...
吉川英治 「私本太平記」
...滔々(とうとう)とこれらの者が流れこんでいたには違いない...
吉川英治 「新書太閤記」
...滔々(とうとう)...
吉川英治 「平の将門」
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