...あの時滔々としやべつたことが前後の取りとめさへ無かつたことを思へて來た...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...相見て大いに喜び、快辯滔々として、白河の關の昔を語る...
大町桂月 「白河の關」
......
アルフレッド・テニソン 坪内逍遙訳 「シャロットの妖姫」
...当人が登壇して滔々(とうとう)と論じたかのごとく...
寺田寅彦 「錯覚数題」
...ストラディヴァリウスとアマーティの違いを滔々と語る...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...其の語を行ること奇警なるは大隈伯の妙處なり若し夫れ談論滔々として竭きざるの概に至ては...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...其の語を行ること奇警なるは大隈伯の妙処なり若し夫れ談論滔々として竭きざるの概に至ては...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...頭上遙かの塵芥のところまで濁水滔々たる洪水の折のことを想像すれば...
豊島与志雄 「砂漠の情熱」
...汝が呪詛の滔々と流れ流れるを感ずるのです...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...」母はキンキンと響く声で滔々と喋り始めた...
牧野信一 「父の百ヶ日前後」
...北俣沢は本流と見まごうばかりに大きく滔々と流れ込んでいる...
松濤明 「春の遠山入り」
...人は何と自然の生きもの、謂わばけものでしょう、自分の一生が二度とないという、こんないとおしい愛惜してあまりある時間の枠に規正されている命をもちながら、ほんとにのんきに、無内容に、動物としての命の動きのままに動かされて、大ボラをふいたり、大ウソをついて威張ったりして、動物のしらない穢辱と動物のしらない立派さの間に生き死にしてゆく姿は、何と滔々たるものでしょう、その滔々ぶりに、人間万歳の声を声を(ママ)あげる人もあるわけでしょう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...其勢水の堤を破りて広野を湿すが如く浩々滔々として禁ずべからず...
山路愛山 「明治文学史」
...この滔々(とうとう)としてみなぎり渡る新しい東京人の勢力には到底敵(かな)うまい...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...魂のない風船娘にきまっているんだ」吾輩がここで滔々(とうとう)と現代女性観を御披露しようとするところへ背後の扉(ドア)がガチャリと開(あ)いて...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...ですから……」「……チョットお待ち下さい」と青年は片手をあげて滔々(とうとう)と迸(ほとばし)りかけた老ドクトルの雄弁を遮り止めた...
夢野久作 「霊感!」
...滔々(とうとう)と...
吉川英治 「私本太平記」
...滔々(とうとう)...
吉川英治 「平の将門」
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