...あすこの大きな溝が...
石川欣一 「山を思う」
...溝の堰のところまでくると...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「歌う白骨」
...前には谷川の水の流れている小溝があり...
田中貢太郎 「涼亭」
...何もありもしない溝をかき廻してはゐないか...
田山録弥 「三月の創作」
...溝渠(こうきょ)...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...小さな溝(みぞ)を隔てて(この町は至るところ溝川が縦横に貫通しているので)...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...細かい縞のような凹凸の溝がある...
中谷宇吉郎 「樹氷の科学」
...その掘り上げた雪を溝の片側に積み上げることにした...
中谷宇吉郎 「雪を消す話」
...彼の家庭の溝の中の様に暗く...
新美南吉 「鍛冶屋の子」
...溝の縁(ふち)までは譲ろう...
新渡戸稲造 「自警録」
...ことに、人通りの少ない路地などはもっとも念入りに捜さんといかんぜ」それから約三十分、二人は区域を分担して物陰という物陰、溝渠という溝渠、塵芥箱という塵芥箱を残らず捜したがついに徒労に終わった...
平林初之輔 「五階の窓」
...スリが溝に座り込み...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「四日闇夜」
...逃げろ/\!」溝鼠軍は...
牧野信一 「船の中の鼠」
...かれはそのために赧(あか)くなって溝板のような下駄の音を忍んであるくのであった...
室生犀星 「幻影の都市」
...溝から泡がぷっくりと浮きあがって...
室生犀星 「香爐を盗む」
...道の両端にある溝は...
山本周五郎 「さぶ」
...家まわりの溝(みぞ)のとくとくという水音で雪解(ゆきげ)の季節の来たことを知ったのもその前後だった...
山本周五郎 「日本婦道記」
...五尺の小溝に渡してある土橋のそば...
吉川英治 「江戸三国志」
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