...溌溂(はつらつ)と銀のように躍(おど)っていた...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...いっこう溌溂たる趣がない...
芥川龍之介 「仏蘭西文学と僕」
...余りにも溌溂たるが故に未来派的時代錯誤であることを免れない...
生田長江 「我が一九二二年」
...溌溂(はつらつ)と動いている少女の姿が...
池谷信三郎 「橋」
...溌溂(はつらつ)たる令嬢...
海野十三 「流線間諜」
...多くの画家が生命の溌溂さをのみ見ているこの魚族を取り扱うのに...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...其処に映ずる凡ての物象は溌溂たる生気に覚醒(めざ)むる...
豊島与志雄 「蠱惑」
...溌溂(はつらつ)たる健康をもち...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ありし日の溌溂たる活躍振りが想像できよう...
正岡容 「大正東京錦絵」
...これを了解して初めて溌溂たる意義の流れていることが見られるのである...
三上義夫 「芸術と数学及び科学」
...溌溂とした闘争力...
宮本百合子 「刻々」
...好ちゃんの爽快溌溂の姿は目にさやかなるものがありますから...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...まだすこし眠たくて半ばうっとりとしながら一声一声に段々溌溂と目をさまして来る上気せた頬っぺたの朝の色...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...ちょいと雀斑(そばかす)のあるような顔をした男の子がかいてあったでしょう、ぷりっとした体で、溌溂として、いい匂いの髪のある...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...小さい人という溌溂として天真で...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...元気溌溂たる人間に変って来ておりますことを……...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...どこまで向上するかわからぬ溌溂さを持っている...
夢野久作 「能とは何か」
...どうしてそれらの最も進歩した現代の溌溂(はつらつ)たる国語と協力する所がないのでしょうか...
与謝野晶子 「教育の民主主義化を要求す」
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