...溌溂たる描写は不可能である...
芥川龍之介 「上海游記」
...今の学堂夫人テオドラが初めて日本の父の家に帰って来たのも丁度『経世偉勲』が発行されて若い学堂の溌溂たる意気が青年の思慕の中心となった頃であった...
内田魯庵 「四十年前」
...溌溂たる動作に眼を奪われるというのは...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...それほどまでにあの頃の相撲は溌溂としていた...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...過去の生活に対して溌溂たる心をはたらかせ...
津田左右吉 「歴史の矛盾性」
...溌溂(はつらつ)と春さきの気品を見せていた...
徳永直 「麦の芽」
...尚ほ且つ生氣溌溂たる政治家たるを失はざるに比すれば...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...溌溂とした体力を持ってる者は一人もいない...
豊島与志雄 「悪夢」
...元気溌溂(はつらつ)たる奇抜さ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...溌溂(はつらつ)たる健康をもち...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...正義観念が溌溂(はつらつ)として閃(ひらめ)くことに...
中里介山 「大菩薩峠」
...宿屋の主人の見せてくれた溌溂たる奴を見ると...
濱田耕作 「異國さかな雜談」
...就中近頃の村瀬の羨望を代表するが如き溌溂さや物事の恬淡さを兼備して...
牧野信一 「女に臆病な男」
...その青年たちが成人したときその世代の文化的創造力を溌溂旺盛ならしめるために...
宮本百合子 「明日の実力の為に」
...かような活力と元気とに依って溌溂と蘇らせられつつあるのを見ると...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...元気溌溂たる人間に変って来ておりますことを……...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...圖太く本能のままに放蕩出來る者達の性格が溌溂として強く綺麗なものに見えて來た...
横光利一 「悲しみの代價」
...どうしてそれらの最も進歩した現代の溌溂(はつらつ)たる国語と協力する所がないのでしょうか...
与謝野晶子 「教育の民主主義化を要求す」
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