...寧(むし)ろ今人よりも溌溂たる興味を有したるが如し...
芥川龍之介 「八宝飯」
...溌溂(はつらつ)と動いている少女の姿が...
池谷信三郎 「橋」
...若き溌溂(はつらつ)たる脳細胞に植継(うえつ)ぎて...
海野十三 「大脳手術」
...そして従来に例なき安楽な気持と溌溂たる精力とをもって...
海野十三 「大脳手術」
...多くの画家が生命の溌溂さをのみ見ているこの魚族を取り扱うのに...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...貧乏でも溌溂としてゐるところがある...
辻潤 「蒼馬を見たり」
...もっとも元気溌溂(はつらつ)たる人々や実際の政治を支配してる人々でさえそうだった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...溌溂(はつらつ)たる実行を伴う明晰(めいせき)な知力の熱情を彼らはもっていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...溌溂たる運動を待ち望んでいるかのような心地がした...
豊島与志雄 「球突場の一隅」
...下半分に現われてる溌溂とした若さは...
豊島与志雄 「反抗」
...あまりに溌溂(はつらつ)たる宇宙の刺激に堪えなくなった頭を...
夏目漱石 「それから」
...宿屋の主人の見せてくれた溌溂たる奴を見ると...
濱田耕作 「異國さかな雜談」
...就中近頃の村瀬の羨望を代表するが如き溌溂さや物事の恬淡さを兼備して...
牧野信一 「女に臆病な男」
...「陽気のせゐかしら?」――「溌溂過ぎる過ちかね!」――「帰つて寝て了はう...
牧野信一 「まぼろし」
...工場学校は百二十万人の溌溂たる勤労青年に...
宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェト同盟の文化的飛躍」
...好ちゃんの爽快溌溂の姿は目にさやかなるものがありますから...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...精神が微妙に溌溂に動いて...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...精気溌溂たるところまでそっくりにみえる...
山本周五郎 「思い違い物語」
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