...溌溂たる描写は不可能である...
芥川龍之介 「上海游記」
...溌溂(はつらつ)と動いている少女の姿が...
池谷信三郎 「橋」
...そして従来に例なき安楽な気持と溌溂たる精力とをもって...
海野十三 「大脳手術」
...貧乏でも溌溂としてゐるところがある...
辻潤 「蒼馬を見たり」
...溌溂とした体力を持ってる者は一人もいない...
豊島与志雄 「悪夢」
...小川のように清澄溌溂(はつらつ)として...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...溌溂たる運動を待ち望んでいるかのような心地がした...
豊島与志雄 「球突場の一隅」
...此詩人にして藝術家たる氏は歴史を修するに當つて近世心理學の溌溂たる意義と獨得の文體とを并せ有する一派を興しぬ...
永井荷風 「佛蘭西人の觀たる鴎外先生」
...正義観念が溌溂(はつらつ)として閃(ひらめ)くことに...
中里介山 「大菩薩峠」
...溌溂さとがあった...
葉山嘉樹 「浚渫船」
...生気溌溂たる陽気な所を求めて...
二葉亭四迷 「予が半生の懺悔」
...就中近頃の村瀬の羨望を代表するが如き溌溂さや物事の恬淡さを兼備して...
牧野信一 「女に臆病な男」
...実にもう溌溂としてゐるんで羨しくなつたのさ...
牧野信一 「鵞鳥の家」
...その青年たちが成人したときその世代の文化的創造力を溌溂旺盛ならしめるために...
宮本百合子 「明日の実力の為に」
...溌溂たる新興プロレタリアートは「十月」とともに輩出した作家たちの書くものに...
宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」
...かような活力と元気とに依って溌溂と蘇らせられつつあるのを見ると...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...圖太く本能のままに放蕩出來る者達の性格が溌溂として強く綺麗なものに見えて來た...
横光利一 「悲しみの代價」
...彼は身體の中では遽に眠つてゐた何かの力が溌溂として動き始めるのを感じた...
横光利一 「悲しみの代價」
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