...猶たらずして一村のこらず餓死して今は草原の地となりしときけり)▲屋敷(やしき)村(十九軒)▲湯本(温泉あり)此地東には苗場(なへば)山天に聳(そび)えて連岳(れんがく)これにつゞき...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...それでは湯本の宿屋までやってもらおうか」籠舁は相棒に声をかけた...
田中貢太郎 「山寺の怪」
...湯本から二派に分れて一團は早川の溪を埋め...
近松秋江 「箱根の山々」
...湯本から順路を宮の下に取つてゆくと...
近松秋江 「箱根の山々」
...左に湯本へ行くと...
直木三十五 「南国太平記」
...湯本から急な登りになる石敷の道は険しかったし...
直木三十五 「南国太平記」
...湯本君の話によると...
中谷宇吉郎 「寺田寅彦の追想」
...湯本君は卒業しても引きつづき大学に残って...
中谷宇吉郎 「寺田寅彦の追想」
...その旅館(湯本館)には尾崎士郎君の夫妻が居た...
萩原朔太郎 「芥川龍之介の死」
...秋となれば樹類と草種の区域を限定し、沼面の水草より変色し、黄色と赤色、紫色と種々の草の秋色が劃然としている、その美観!白樺の紅葉は全山一方里位、燧岳の紅葉は匍松(はいまつ)地帯より始まり、赤色ナナカマド針葉樹内に混色し、熊笹の沼山峠の近傍より大江川尾瀬沼の附近、三平峠の下の白樺帯の如き密林の紅黄葉は、到底日光、湯本、伊香保、榛名山、塩原、十和田、碓氷峠等にて見る事は出来ぬ...
平野長蔵 「尾瀬沼の四季」
...湯本の福住の二階から哈爾賓の雪が見えるかどうか一つ覗いて見ませうといふ程の心であらうか...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...山暗し灯の多かりし湯本とてはた都とてかひあるべしやさすがに山奥の庭は暗い...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...私はこれを野州日光の湯本で採った...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...稲ちゃんは今箱根の湯本温泉へものをかきに行って居ります...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...もとは湯本から三町ばかり離れて...
柳田國男 「日本の伝説」
...湯本(ゆもと)・由(ゆ)ノ木(き)等の非常に多いのも...
柳田国男 「木綿以前の事」
...忠利が小田原に着く頃を見計らって箱根の湯本に出向き...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...湯ヶ島湯本館にて)...
若山牧水 「樹木とその葉」
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