...ハフエンへ入港する二日前に...
芥川龍之介 「猿」
...私は釧路の港を出た...
石川啄木 「弓町より」
...香港(ホンコン)か新嘉坡(シンガポール)へいって仕入れたらよかろうといってやれ」と...
海野十三 「火薬船」
...樂津は即ち自由港であります...
竹越與三郎 「日本の眞の姿」
...鐘村で名代(なだい)の鐘撞男(かねつきをとこ)月がよいのでうかうかと鐘(かね)をつくのもつひわすれ灯(ひ)のつく街(まち)がこひしさに山から港(みなと)へではでたが日がくれるのに山寺(やまでら)の鐘(かね)はつんともならなんだ村長(そんちやう)さまはあたふたと鐘撞堂(かねつきだう)へきてみれば伊部徳利(いんべとくり)に月がさしちんちろりんがないてゐた...
竹久夢二 「どんたく」
...船の入港するのを山の上から見て...
谷譲次 「踊る地平線」
...三階から見る小木の港は新築した家ばかりで三階のすぐ下には僅ばかりの空地があつて燒木杙が立つて居る...
長塚節 「佐渡が島」
...小高き丘に飛ばせたるシーワルドが右手(めて)を翳(かざ)して港の方(かた)を望む...
夏目漱石 「幻影の盾」
...旅順の港は鏡のごとく暗緑に光った...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...パサヘの港から見えるビスカヤの海は美しく晴れた空の色を反映して...
野上豐一郎 「大戰脱出記」
...私は窓を引きあけて雪の夜の沈んだ港をながめている...
林芙美子 「新版 放浪記」
...この愛すべきわれらの港若松を...
火野葦平 「花と龍」
...現在は第一港運会社社長...
火野葦平 「花と龍」
...どんなに卑しく膝をかがめて港々に出ばろうとも...
宮本百合子 「偽りのない文化を」
...丹後の由良(ゆら)の港に来た...
森鴎外 「山椒大夫」
...遅れた舟が面白げに港に這入って行く...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...媽港(マカオ)あたりの英国商人がわれわれの荷を買占めにかかろうとしています...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...港の景観は旅の幸福を事実となすに足る...
横光利一 「欧洲紀行」
便利!手書き漢字入力検索