...それから大きい浚渫船(しゆんせつせん)が一艘起重機(きぢゆうき)を擡(もた)げた向う河岸(がし)も勿論「首尾(しゆび)の松」や土蔵(どざう)の多い昔の「一番堀(いちばんぼり)」や「二番堀(にばんぼり)」ではない...
芥川龍之介 「本所両国」
...初めは資本(もとで)が無いから河渫ひの人足に傭はれた事もある...
内田魯庵 「貧書生」
...つまり電波による操縦(そうじゅう)で浚渫機を動かすんだ...
海野十三 「鞄らしくない鞄」
...あの浚渫機の爪(つめ)の間にさらえ込むのさ」「ふうん...
海野十三 「鞄らしくない鞄」
...布呂敷(ふろしき)で貝殼(かひがら)を渫(しやく)ひ出(だ)す位(くら)ゐ...
江見水蔭 「探檢實記 地中の秘密」
...あの泥(どろ)を渫(しやく)つた手(て)でお白粉(しろしい)を解(と)きつゝあり...
江見水蔭 「探檢實記 地中の秘密」
...テヴェレ川を浚渫し...
ジェイムズ・サンヅ・エリオット James Sands Elliott 水上茂樹訳 「ギリシャおよびローマ医学の概観」
...ですからもしこの海底を浚渫(しゅんせつ)することができましたならば...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...兎に角この浚渫機械の小屋と土手は恐らくこの美しい上高地の絵の上にとまつた蠅か蜘蛛のやうな気のするものである...
寺田寅彦 「雨の上高地」
...友人高森文夫の詩集、浚渫船が出た...
中原中也 「詩集 浚渫船」
...海を埋(う)めて粗野な街をひろげてゆく健康な三角洲をけなげな犯罪が花畑のやうに美しいほとりを堀割の麗しい濁流に沿ひて鮮な溺死体を迎へ涼しい肥料船へあひさつをかはしゆくてには水沫をあげる浚渫船の耀ける筋肉また...
仲村渠 「無機物地帯」
...――池は明日渫(さら)ってみるとおっしゃったものですから」駒三郎にもそれくらいの遠慮はあったのでしょう...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...わずかの間に江戸中の人気を渫(さら)い...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...宮永町ならドブ渫いも楽しみですよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...地獄へ通すこと罷(まか)りならぬとね」「その溝を渫(さら)ってみようと思うんだ」「悪い道楽ですぜ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...運河の河岸に片寄せられた浚渫(しゅんせつ)船の赤錆びたクレーンの上に...
久生十蘭 「墓地展望亭」
......
三好達治 「短歌集 日まはり」
...――それは川渫いや土方しかできない者たちの集りだという...
山本周五郎 「さぶ」
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