...それから大きい浚渫船(しゆんせつせん)が一艘起重機(きぢゆうき)を擡(もた)げた向う河岸(がし)も勿論「首尾(しゆび)の松」や土蔵(どざう)の多い昔の「一番堀(いちばんぼり)」や「二番堀(にばんぼり)」ではない...
芥川龍之介 「本所両国」
...浚渫バケツが全部むしり取られていた...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...つまり電波による操縦(そうじゅう)で浚渫機を動かすんだ...
海野十三 「鞄らしくない鞄」
...静かな音を立てて岩の上を渫(さら)っていた...
大阪圭吉 「死の快走船」
...毒水浸入に因れる共有井水浚渫費の増加...
田中正造 「公益に有害の鑛業を停止せざる儀に付質問書」
...河を渫へ廣げたりする普請金が六百五十萬圓と云ふ...
田中正造 「土地兼併の罪惡」
......
鶴彬 「鶴彬全川柳」
...浚渫船の機関の騒音のやうな...
富永太郎 「鳥獣剥製所」
...下水道の浚渫(しゅんせつ)はまったく豪雨にうち任せてあったが...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...物をも言わずに花嫁の駕籠を引っ渫(さら)って...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...現金だけを渫(さら)つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...宮永町ならドブ渫いも楽しみですよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...三十の大男がエテ物にさらわれるかよ」「天狗が渫(さら)わない代り...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...浚渫船のデッキには...
葉山嘉樹 「浚渫船」
...そして橋の手すりに肘をついて浚渫船をボンヤリ眺めた...
葉山嘉樹 「浚渫船」
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三好達治 「短歌集 日まはり」
...喰う米も無い(当時一升十銭時代)貧窮のただ中に大枚二円五十銭の小遣(催能の都度に祖父が費消する定額)を渫(さら)って弟子の駈り出しに出かけたので...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...五年も浚渫(さら)ってないぞ...
吉川英治 「新書太閤記」
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