...(無電装置と放射線計数管と浚渫機(しゅんせつき)とを備えている靴――とは...
海野十三 「鞄らしくない鞄」
...あの泥(どろ)を渫(しやく)つた手(て)でお白粉(しろしい)を解(と)きつゝあり...
江見水蔭 「探檢實記 地中の秘密」
...泥(どろ)を渫(さら)へ出(だ)して見(み)たら...
江見水蔭 「探檢實記 地中の秘密」
...毒水浸入に因れる共有井水浚渫費の増加...
田中正造 「公益に有害の鑛業を停止せざる儀に付質問書」
...兎に角この浚渫機械の小屋と土手は恐らくこの美しい上高地の絵の上にとまつた蠅か蜘蛛のやうな気のするものである...
寺田寅彦 「雨の上高地」
...昨年七月にはその第一期工事が完成され、築堤、浚渫、貯水池、水門など、各種の難工事が克服され、このために移動された土壌の量は、高さ一メートル幅一メートルの土堤に直してみると、長さ二十万キロ、地球赤道を五周するほどだという...
豊島与志雄 「擬体」
...浚渫(さらひ)船はいづこの海を浚つてゐるのだらう鉄片は沈んで沈んで港の底眇の眸を覗かせるよああ気なげな空想を抱いてゐるぞねそべつた比目魚が吐きだす泡にぶらさがりゆらゆら海面に昇つてゆく鉄片の願望よおをい!海上遠く...
仲村渠 「港に沈んだ鉄片の希望」
...海を埋(う)めて粗野な街をひろげてゆく健康な三角洲をけなげな犯罪が花畑のやうに美しいほとりを堀割の麗しい濁流に沿ひて鮮な溺死体を迎へ涼しい肥料船へあひさつをかはしゆくてには水沫をあげる浚渫船の耀ける筋肉また...
仲村渠 「無機物地帯」
...踏み荒らした跡は一つもない」「…………」「明日は一つ池を渫(さら)ってみよう」平次の考えは不思議なコースを辿(たど)って...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...池渫(いけさら)いに行った平次とガラッ八は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...土地の仲間にこの功名を渫(さら)つて行かれ度くないばかりの苦策(くさく)だつたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お秀の家の窓下の川二間四方ほどのところを丁寧に渫(さら)いました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...隅田川を渫(さら)つたつて鑿なんか出るわけはないとな」「そいつは是非言つて來ますよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...二千五百兩の小判を渫(さら)つて逃げ出してしまつた」平次の論理は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
......
逸見猶吉 「逸見猶吉詩集」
...――それは川渫いや土方しかできない者たちの集りだという...
山本周五郎 「さぶ」
...その狐か狸かが渫(さら)って行った金高を集めたなら...
夢野久作 「名娼満月」
...然り」と孔明は否定もせずただ笑って――「この渫陣(せつじん)の形は...
吉川英治 「三国志」
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