...この温気(うんき)だと...
泉鏡花 「開扉一妖帖」
...温気(うんき)や膿(のう)のにおいが...
梅崎春生 「狂い凧」
...しかしこのような温気(おんき)には初めて遭(あ)われて...
海野十三 「地軸作戦」
...温湯および温気の浴場が記述されている...
ジェイムズ・サンヅ・エリオット James Sands Elliott 水上茂樹訳 「ギリシャおよびローマ医学の概観」
...車室の中はひとしお蒸し暑い温気(うんき)が籠(こも)り...
谷崎潤一郎 「細雪」
...台所の温気(うんき)でうだって緋の衣みたいな顔色をしたサモイレンコが...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...もやもやとした温気だった...
豊島与志雄 「同胞」
...そこで温気と寒気との相尅(そうこく)が出来まして...
中里介山 「大菩薩峠」
...主(ぬし)を待つ間(ま)の温気(ぬくもり)は...
夏目漱石 「虞美人草」
...少し温気(うんき)に蒸(む)される気味であった...
夏目漱石 「行人」
...大将は四五人の旧(ふる)い弟子と奥の一と間に閉め切って立て籠(こも)り――」「この温気(うんき)にか?」「あっしの師匠は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ひどい臭気と温気が微妙に混り合って...
久生十蘭 「犂氏の友情」
...この温気じゃ直ぐ腐りやすべえ...
宮嶋資夫 「恨なき殺人」
...水なしにお砂糖を少し入れて最初は蛍(ほたる)のようなトロ火へかけておくとその温気(あたたまり)で林檎から汁が出て鍋一杯になります...
村井弦斎 「食道楽」
...残りの温気だけをコタツとして利用したのである...
柳田国男 「雪国の春」
...むっとするほど温気が籠っていた...
山本周五郎 「新潮記」
...見るまにガラスが体の温気を吸いとって曇っていった...
横光利一 「旅愁」
...去年(こぞ)までは花皆がおのが香と温気とに呼吸(いき)ぐるしきまでに酔ひつゝ...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
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