...空に渦巻いた黒雲の中から...
芥川龍之介 「杜子春」
...渦を巻いて流れる水に...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...ぐるぐる渦(うず)をまいていた...
海野十三 「少年探偵長」
...三重渦状紋に違いない...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...渦巻きが三つあるようですぜ」「僕にもそう見えるんだ...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...房々と渦巻いた金髪は乱れて地上に長く波うって...
橘外男 「令嬢エミーラの日記」
...渦を巻いている竜の顔の上をなでながら...
火野葦平 「糞尿譚」
...豪雨や渦卷く霙(みぞれ)の度(たび)にいつも水嵩(みづかさ)を増したのだつた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...今まで渦巻の方へ向いて...
エドガア・アルラン・ポオ Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「うづしほ」
...赤黒い火焔の渦を吐き出しはじめた広海屋の方をも...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...「長崎屋どの! 三郎兵衛どの! この広海屋一家に対して、どのようなお恨みを持っておいでかは知りませぬが、あの子には罪はない! あの子が、悪さをする筈がない! あの子をお返しなすって下さいまし、家も惜しくはありませぬ! この、わたしが、殺されようと、助かろうと、それもかまいませぬ! あの子だけを、お返し下さいまし!」「は、は、は! 泣きおるわ! わめきおるわ! うらみがあったら、そこにおる広海屋に言え! 亭主に言え!」と、こんな言葉だけは、すじが立つことをいって、長崎屋は、ふたたび、ゲラゲラ笑いになって、目をあげて、闇空を焦す炎が、大波のように、渦巻き、崩れ、盛り上り、なびき伏し、万態の変化の妙をつくしつつ、果しもなく、金砂子(きんすなご)を八方に撒き散らすのを眺めながら、「ほほう、ほほう、黄金の粉が、空一めんにひろがって行くぞ! 広海屋、見ろ、おぬし一代の栄華、贅沢(ぜいたく)――日本一の見物(みもの)じゃぞ! すばらしいのう! これを見ながら一ぱいはどうじゃ! 酒を持って来い! は、は、酒肴(しゅこう)の用意をととのえろ! ほほう! ほほう! 何ともいえぬ眺めじゃなあ」「おのれ、何をぬかすぞ! それ、この人殺し、火つけの罪人、早う、お役人を呼んで――」と、番頭の一人が、手代どもにいうのを、フッと、何か、思い当ったような広海屋、狂奮の中にも、キラリと、狡く目をはたらかせて、「待った! お役人衆に、このことを、お知らせするのは、まあ、待った!」「じゃと、申して、みすみす、この科人(とがにん)を――」「待てと言ったら!」と、止めて広海屋は、手鉤(てかぎ)を持った出入りの鳶(とび)に、「おぬし達、この長崎屋を、くくり上げて、ソッと、土蔵の中へ、入れて置いてほしい」「でも、お役人のお叱りをうけては――」「よいと申したら――気が昂ぶっているによって、落ちついてから、わしが、必ず自首させる――さあ、あまり、人目に立たぬうち――」広海屋はセカセカしくいった...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...そしてごたごた騒ぎの渦巻の中にいないときは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...黒い水巴(みずどもえ)が渦巻いて行きました……一度救われかけたお粂は...
吉川英治 「江戸三国志」
...方向を失って渦巻くところへなお...
吉川英治 「三国志」
...たちまち、敵軍の一角で、わめく声、吠えあう声、噛みつくような声が、剣槍のひびきと共に、雪唸(ゆきうな)りを交(ま)ぜて、渦巻きはじめた...
吉川英治 「新書太閤記」
...「ざまア見ろ!」かれは絶壁を仰いで渦の中から嘲笑した...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...退廃期の渦巻装飾や台胴が語っていたのはこんな物語で...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...二人の離合によって造られていた力の渦巻が...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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