...彼は渡世人として各地を旅している...
...渡世人のようになって、世の中を知りたいと思っている...
...渡世人の生き様に感銘を受けた...
...渡世人の物語を読んで感動した...
...渡世人のように転々とする生活に憧れている...
...やがて夫の悪い渡世を知るに及んで...
太宰治 「新釈諸国噺」
...そのために飛騨(ひだ)の国へ往って猟師を渡世にしていた...
田中貢太郎 「女仙」
...戸崎町の質兩替屋渡世伊勢屋に忍び入り...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...縛るだけが野暮さ」「ヘエ――」「それに倉松は縄を抜けるのが渡世で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...小博奕(こばくち)を渡世(とせい)にしている...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「私は薬種屋渡世の冥利(みょうり)に...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...幕末の侠客は博奕渡世になり...
長谷川時雨 「凡愚姐御考」
...渡世の法を求めて衣食住に不自由なく生涯を安全に送ること...
福沢諭吉 「家庭習慣の教えを論ず」
...それまでは何処(どこ)で何を渡世にしていたのかも分からん奴(やつ)が多いんだそうですよ」と私は言い畢(お)えた...
堀辰雄 「朴の咲く頃」
...七雪之丞が、両手を膝のあたりまで垂れて、先き程、はからず難儀を救って貰った、礼を言おうとするのを、若い衆は押えて、「何の、太夫、――お言葉に及びますものか、一寸(ちょっと)一目見ただけでも、あの浪人者なんぞは、お前さんの、扇子(せんす)がちょいと動きゃあ、咽喉笛(のどぶえ)に穴をあけて、引っくり返るのは、わかっていたが、人気渡世が、初の江戸下りに、血を流すのも、縁起がよくあるめえと、持って生れた、瘋癲根性(ふうてんこんじょう)――つい飛び出してしめえやした...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...「ふうん、成る程、ますます気鋒の鋭い奴だな!」そして、わざとらしく取ってつけたような快活さで、「如何にも、旗本の隠居と泥棒でも、一度懇意になった上は、何かの場合、折り入って、相談ごとをする時が無いとも限らぬ、だがまあ、当分は、別に頼むことも無いようだ」「そりゃあ、泥棒は、あっしの渡世、御隠居さんは、書画骨董、珠玉刀剣が、死ぬ程お好きだということ、何処そこの蔵から、手に入れられねえ宝物を、盗って来い位なら、御相談にも乗りましょうが、弱い者虐(いじ)めや、清い人を、難儀させるようなことだけは、命を取られても、出来ねえ闇太郎、――それだけは、御承知下せえまし」と、天地に身の置き所も無い若い盗賊、権勢家三斎を前に置いて、虹(にじ)の如き気を吐くのだった...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...わしと似寄りの渡世をしているもの――わけあって...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...皆々かく渡世すと答えた...
南方熊楠 「十二支考」
...街道に向いて店を張っての渡世をしていりゃ半分は通行人の店だ...
三好十郎 「斬られの仙太」
...俺ぁ渡世に親分も子分もねえ風来坊だが...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...こういう魔力のある金に生涯をスリへらしてしまう泥棒渡世も絶えないわけだな...
吉川英治 「江戸三国志」
...相手かまわぬ博奕(ばくち)渡世の仁義をきって...
吉川英治 「新・水滸伝」
...抜荷屋渡世(ぬきやとせい)の仲間だろうと思うんで」「抜荷屋か? ……」と眼八も少しウンザリした顔だ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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