...渡り者のあばずれ娘」であった...
江戸川乱歩 「鬼」
...渡り者の男の事だから...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「鉄の処女」
...身寄りもなければ氏も素姓も全然分らない渡り者の一女性と結婚するなんて...
谷崎潤一郎 「細雪」
...折助には渡り者が多い...
中里介山 「大菩薩峠」
...渡り者の折助に至って...
中里介山 「大菩薩峠」
...渡り者の老仲間が叱り飛ばされました...
中里介山 「大菩薩峠」
...けれども村人たちが、ほんたうに鳥右さんに感謝したのは、十日ばかりもつづけて村の山田をあらしに来た大猪(ゐのしし)を、鳥右さんが矢で射殺したときと、渡り者の山伏が、村の柿の木から、七十八の柿の実をぬすんで逃げようとしたのを、一里ばかりおつかけていつて七十一の柿の実をとりかへして帰つたときでありました...
新美南吉 「鳥右ヱ門諸国をめぐる」
...金遣いの荒い渡り者...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...仲間では評判のよくない渡り者で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...渡り者の中間の死でも...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...渡り者の大年増で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...渡り者の大年増で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...殊(こと)に妻子を曳(ひ)いた渡り者を見ると一層その思ひを深うした...
宮地嘉六 「煤煙の臭ひ」
...渡り者てえ奴あ始末におへませんでなあ...
宮地嘉六 「煤煙の臭ひ」
...」「渡り者といへば俺も渡り者だが……...
宮地嘉六 「煤煙の臭ひ」
...なんと言つても渡り者が多いから...
三好十郎 「地熱」
...お侍様ではございません」「渡り者か」三五兵衛はおかしく思った...
吉川英治 「八寒道中」
...渡り者という輩(やから)...
吉川英治 「宮本武蔵」
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