...渡り者の男の事だから...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「鉄の処女」
...漁船の雑夫(ざっぷ)として雇われた、男の渡り者も、どっとはいってきて、俺の存在など一向に誰の眼もひかなかった...
高見順 「いやな感じ」
...渡り者のくせで、子飼(こがい)から育てたピンの如くはあり得なかった...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...渡り者のケチな野郎でございます」「ははあ...
中里介山 「大菩薩峠」
...渡り者の老仲間も動くわけにはゆかない...
中里介山 「大菩薩峠」
...渡り者の老仲間が叱り飛ばされました...
中里介山 「大菩薩峠」
...それを見送った神尾は、なるほど、見かけだけは立派に六尺豊かの兵隊さんだが、渡り者の寄集め、いざという時、役に立てばいいが、と冷笑して、さて、増上寺の参詣も無事に済ませて、山門を出て見ると、今度は赤羽橋の方から息を切って飛んで来る裸男...
中里介山 「大菩薩峠」
...三十七八の仲間にしては少し年を取った渡り者で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...三十七八の中間にしては少し年を取つた渡り者で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...仲間では評判のよくない渡り者で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...渡り者の大年増で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そして中国人はこの外来植物に対して適切な新命名の洋芋(洋とは海外から来た渡り者を意味する)あるいは荷蘭薯(オランダイモの意)などと称えていて...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...渡り者てえ奴あ始末におへませんでなあ...
宮地嘉六 「煤煙の臭ひ」
...福岡の簀子町(すのこまち)という処に京染悉皆屋(きょうぞめしっかいや)の小店を開いていた渡り者のGという三十男を引っ張って来て間に合わせる事になったが...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...表に打ってある標札(しるし)をたしかめながら――実は海部代官所で所も内状も調べてきてはいるのだが――どこまでも不案内の渡り者らしく装って...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...お侍様ではございません」「渡り者か」三五兵衛はおかしく思った...
吉川英治 「八寒道中」
...渡り者という輩(やから)...
吉川英治 「宮本武蔵」
...渡り者の兵法者としては...
吉川英治 「宮本武蔵」
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