...渡り者の男の事だから...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「鉄の処女」
...漁船の雑夫(ざっぷ)として雇われた、男の渡り者も、どっとはいってきて、俺の存在など一向に誰の眼もひかなかった...
高見順 「いやな感じ」
...身寄りもなければ氏も素姓も全然分らない渡り者の一女性と結婚するなんて...
谷崎潤一郎 「細雪」
...渡り者の無頼漢で亜米利加(アメリカ)へも渡ったことがあるという事でございます...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「秘密の庭」
...誰が見ても渡り者の長脇差...
中里介山 「大菩薩峠」
...渡り者の折助に至って...
中里介山 「大菩薩峠」
...また彼等は渡り者であるだけに...
中里介山 「大菩薩峠」
...新しく雇い入れた渡り者の年寄の仲間(ちゅうげん)を一人従えて...
中里介山 「大菩薩峠」
...渡り者の老仲間は...
中里介山 「大菩薩峠」
...金づかひの荒い渡り者...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...渡り者の中間の死でも...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...渡り者の大年増で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...殊(こと)に妻子を曳(ひ)いた渡り者を見ると一層その思ひを深うした...
宮地嘉六 「煤煙の臭ひ」
...わつしの家ぢや渡り者は一切使はねえことにしとります...
宮地嘉六 「煤煙の臭ひ」
...」「渡り者といへば俺も渡り者だが……...
宮地嘉六 「煤煙の臭ひ」
...同職の渡り者といえば...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...お侍様ではございません」「渡り者か」三五兵衛はおかしく思った...
吉川英治 「八寒道中」
...渡り者という輩(やから)...
吉川英治 「宮本武蔵」
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