...それ以来清逸の自分に対する評価は渝(かわ)ることがない...
有島武郎 「星座」
...友誼の永く渝(かは)らざらんことを誓ひて別れぬ...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...必(かなら)ず渝(かは)らず...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...父や兄に対する私の渝(か)わることのできない純真な敬愛の情をも含めないわけにはいかなかった...
徳田秋声 「蒼白い月」
...このごろ様子や心持のすっかり渝(かわ)った姪(めい)の身のうえを知るのも厭(いと)わしいように見えた...
徳田秋声 「足迹」
...而も閣下は自由党に誓ふに休戚利害を倶にして永く相渝らざる可きを以てす...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...清渓ヲ発シテ三峡(さんけふ)ニ向フ君ヲ思ヘドモ見ズ渝州ニ下ル青年は高らかに...
中里介山 「大菩薩峠」
...死に至るまで渝(かわ)らなかった・極端(きょくたん)に求むる所の無い・純粋(じゅんすい)な敬愛の情だけが...
中島敦 「弟子」
...いまも渝(かは)らぬ かの 黒旗よ...
中原中也 「在りし日の歌」
...日本の学生に対して終始(しゅうし)渝(かわ)らざる興味を抱(いだ)いて...
夏目漱石 「ケーベル先生」
...彼らは人並以上に睦(むつ)ましい月日を渝(かわ)らずに今日(きょう)から明日(あす)へと繋(つな)いで行きながら...
夏目漱石 「門」
...癖の渝(かわ)らないことは勉強が足りないのだろうけれども...
林芙美子 「生活」
......
樋口一葉 「別れ霜」
...不幸な出来事のためにベルナアルさんと別れなければならなくなったその日まで三十年もの間渝(かわり)なくベルナアルさんを愛し...
久生十蘭 「葡萄蔓の束」
...上に述べた川村前知事ごとき渝誓(ゆせい)してまで侮辱を加え来る者がすこぶる少なからぬからというて置く...
南方熊楠 「十二支考」
...少しの渝(かわ)りのないものだ...
室生犀星 「野に臥す者」
...とはに渝(かわ)らぬ盟(ちかい)を願へど...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...渝関(山海関)以東...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
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