...それから渋々起き上って...
梅崎春生 「狂い凧」
...さすがの彼も兜をぬいで渋々(しぶしぶ)三十銭を払い...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...これが渋々ながら苦い顔をした未亡人から聞き得た顛末(てんまつ)であった...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...ここへ通すがいい」平次は渋々ながちお秀に逢ってみる気になりました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...渋々とランチに引っぱられて...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...ただ休暇中だけといふ約束で渋々と承知してくれた...
原民喜 「災厄の日」
...庭木は補償の対象に含まれていますから、金で補償することになりますが、それは、お認めくださるでしょうか」石田氏は、それにも逆らってみたいふうだったが、理の当然に服して、渋々、うなずいた...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...自分がその局に当(あたっ)て居るから拠(よんどこ)ろなく渋々(しぶしぶ)開国論を唱えて居ながら...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...夜は漫才をやることを渋々承諾する...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...そのポケットをひっくり返してくれませんか」エイビスが渋々従った...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...こけた頬と厚くせり出した唇――大儀そうに渋々と...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「予言者の家で」
...それで渋々塩辛いソーセージを食べているうちに三浦が出掛ける時間になるので...
三浦環 「お蝶夫人」
...男に対して祖母の面目を失わせる様ではと思うと渋々ながら又戻って行った事さえあった...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...手持ち無沙汰げに渋々と下っていく...
矢田津世子 「神楽坂」
...渋々(しぶしぶ)聞きに来ている態度はまあいいとして...
夢野久作 「爆弾太平記」
...初めは渋々でしたが...
吉川英治 「江戸三国志」
...夏侯惇もついに渋々...
吉川英治 「三国志」
...渋々(しぶしぶ)した...
吉川英治 「神州天馬侠」
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