...……午後、街へ出て、種物、染粉、柿渋などを買ふ...
種田山頭火 「其中日記」
...渋紙のような肌(はだ)をしているのもあった...
寺田寅彦 「簔虫と蜘蛛」
...渋谷の道玄坂で天秤棒を買つて帰つた...
徳冨盧花 「水汲み」
...変にくしゃくしゃな渋め顔をして...
豊島与志雄 「神棚」
...彼女にたいして顔を渋めた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...現にペリカンが如何に出渋っても...
夏目漱石 「余と万年筆」
...日に焦(や)けて渋紙色の皮膚...
野村胡堂 「水中の宮殿」
...渋々奥へ這入って行ったが...
林芙美子 「泣虫小僧」
...それで渋々、帰郷することにしたが、それにつけても、ひとりでは所在がない...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...渋谷のシュヴァリエ邸へ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...屋井・大庭を後へ乗せ渋谷で...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...渋谷パンテオン、「平和の谷」見物、冷房で助かる...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...とでも云ふやうに更に仰山な渋ツ面を作つた...
牧野信一 「妄想患者」
...ためにやや晦渋で...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...渋茶を煮出した真黒な土瓶...
夢野久作 「いなか、の、じけん」
...「この渋団扇は何かいな」良助は並んでいる渋団扇の一枚を取上げた...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...それ以上はどちらへとも押し切ることを出来ぬこのような難渋も...
横光利一 「旅愁」
...ばばに茶を一ぱい汲んでおくりゃれ」四「ほかではないがの……」お通の出す渋茶を取ると...
吉川英治 「宮本武蔵」
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