...)筆の渋る事も再三あつた...
芥川龍之介 「秋」
...院長は三度に一度くらいは渋々応じた...
太宰治 「東京八景」
...窃(ひそ)かに渋木松太郎事(こと)重之助儀も同志に候とて...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...やがて渋いところでまんどころのお茶を一ぷくいただき...
中里介山 「大菩薩峠」
...この小さな物語も、その一つの定められたる軌道を出(い)で得ないことは、私の筆を、渋らせ、進み難くする...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...むむと渋(しぶ)り笑いをした...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...わが産屋(うぶや)野馬が遊びに来ぬやうに柵つくらせぬ白菊の花これも昔の渋谷辺の心持で...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...しばしば渋らせながら童子を見戍った...
室生犀星 「後の日の童子」
...所々に榛軒柏軒の二子及渋江抽斎...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...」渋江氏は進んで柏軒の事を問うた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...」その三百三十二志村氏の渋江氏に語つた所の柏軒事蹟は未だ尽きない...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...渋江優善(やすよし)...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...安永七年三月朔(さく)に十五歳で渋江氏に養われて...
森鴎外 「渋江抽斎」
...渋江の家を訪(と)うに...
森鴎外 「渋江抽斎」
...下沢保躬(しもさわやすみ)をして渋江氏について抽斎の行状を徴(め)さしめた...
森鴎外 「渋江抽斎」
...古くなった畳にさえすり切れたところに渋紙が貼(は)ってある...
山本周五郎 「おれの女房」
...剣ハ雲根ヲ断(タ)ッテ殺気横タウ鉄花渋(シュウジュウ)シテ蘇花(センカ)生ズ――もう詩吟の声は...
吉川英治 「旗岡巡査」
...渋沢は足をとめた...
吉川英治 「松のや露八」
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