...僕は番茶の渋(しぶ)のついた五郎八茶碗(ごろはちぢゃわん)を手にしたまま...
芥川龍之介 「彼」
...煙客翁の賞讃が渋りがちになった時...
芥川龍之介 「秋山図」
...美しい草の渋谷新富士...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...蟹(かに)を潰(つぶ)した渋柿に似てころりと飛んだ...
泉鏡花 「海異記」
...姉妹芸術としての俳諧連句(はいかいれんく)については昭和六年三月以後雑誌「渋柿(しぶがき)」に連載した拙著論文【「連句雑俎(れんくざっそ)」】を参照されたい...
寺田寅彦 「映画芸術」
...渋谷の駅頭に現われるハチ公である...
戸坂潤 「社会時評」
...「何(ど)うした?」渋沢は...
直木三十五 「近藤勇と科学」
...へいだ竹との間の渋紙が...
直木三十五 「死までを語る」
...今朝の九時まで――甚だ極りの悪いことですが――渋谷のアパートに...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...盗まれた日にゃ何にもなりませんよ」「だが――」住職の渋るのも構わず...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...此の有楽につづいて、同じ渋谷に、ミンミン(字を忘れた)という店が出来、新宿辺にも、同じような店が続々と出来た...
古川緑波 「ああ東京は食い倒れ」
...三笠山の落ちついた姿が渋い色をして見えたりするのが...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...その時私は菊の大模様のついた渋い好(い)いメリンスの袷を着て居たと覚えて居る...
宮本百合子 「M子」
...蘭軒は此冬よりして漸く起行することが難渋になつた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...渋江保さんに語つた所である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...ガンザン熊本では渋柿のアオシ柿に対して...
柳田國男 「食料名彙」
...二軒目の渋紙屋(しぶかみや)...
吉川英治 「新書太閤記」
...渋谷庄司や、熊谷直実などは、身を平家方に置いてはいるが、火悪戯と人の視(み)る若い者の精神が、決して暴でなく不逞(ふてい)でもなく、必然、このままではいない時勢の先に立って、よく天(てん)の啓示(けいじ)をつかんでいる男児たちであることを知っていた...
吉川英治 「源頼朝」
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