...清澄山は烏帽子の如く...
大町桂月 「鹿野山」
...曾て房州に放浪して、菱花灣畔に、さゝやかなる家を借り、あびきする濱邊に出でて、溌剌たる鮮魚買ひ來りては、自から割き、自から煮て、いと心安き生活を送り、時には伴れだちて、城山の古城址に興亡の跡を訪ひ、延命寺の古墳に里見氏の昔を弔ひ、富山を攀ぢ、清澄山に上り、誕生寺を訪ひ、洲崎辨天にまうで、行き暮れて白須賀灣頭の月に臥し、夜ふけて鋸山上の古寺に白雲と伴ひて眠るなど、形體を波光山影の間に忘れて、虚心江上の白鴎に伴ひし當年の遊蹤、猶ほ昨日の如きに、同じく遊びしもの、今四散す...
大町桂月 「房州紀行」
...三 清澄山同寓者四人のみの時に...
大町桂月 「房州の一夏」
...左折して清澄山に上る...
大町桂月 「房州の一夏」
...清澄山より天津を經て保田に至るの路...
大町桂月 「房州の一夏」
...清澄山も、その中にあるべし...
大町桂月 「房州の一夏」
...四 山上の病氣天津まで引返して、清澄山に上る...
大町桂月 「北條より一ノ宮へ」
...新學士に送られて、清澄山を去れり...
大町桂月 「北條より一ノ宮へ」
...「どこから逃げて来たの」「清澄山から逃げて来ました」「清澄山から?」「ええ...
中里介山 「大菩薩峠」
...清澄山へと預けられ...
中里介山 「大菩薩峠」
...清澄山からこのお江戸へ出て参りまして...
中里介山 「大菩薩峠」
...清澄山からはじめて...
中里介山 「大菩薩峠」
...清澄山や日本寺あたりの空は広く...
中里介山 「大菩薩峠」
...東国安房(あわ)の清澄山から出て参りました...
中里介山 「大菩薩峠」
...明治卅八年の初夏に自分は房州の清澄山からの歸りに故人を案内して...
長塚節 「記憶のまゝ」
...清澄山は自分にはすべてが滿足であつた...
長塚節 「炭燒のむすめ」
...清澄山を下りて小湊を志す...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...例えば紀州の那智山とか房州の清澄山とかにそれがあるというのもまたこの類にすぎない...
牧野富太郎 「植物一日一題」
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