...幾春秋の雨露風雪に曝された大峰の頂上は清浄な岩石を露出して...
飯田蛇笏 「茸をたずねる」
...工場は見違えるばかりに綺麗な清浄なものとなった...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...清浄な信念を欣求する...
種田山頭火 「行乞記」
...これを一遍漉(こ)せば非常に清浄な水が得られるそうである...
寺田寅彦 「話の種」
...今は姿を変えて清浄な秘密をかばうに適するようになったものらしかった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...これはイルラリオンのやうな清浄な人の代になるお前だと云ふのではない...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...やがて清浄な朝の空にかわって行く...
中谷宇吉郎 「黒い月の世界」
...前の年の寒のうちに屋敷の空地の清浄な地に...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...仏縁でもありそうな清浄な顔だちで...
久生十蘭 「虹の橋」
...すこぶる清浄な水に乏しかった...
久生十蘭 「魔都」
...香花(こうげ)を飾って極めて清浄ならしめ...
南方熊楠 「十二支考」
...清浄な水でもよければ...
森鴎外 「寒山拾得」
...私がもう清浄な身体(からだ)でないこと……自分でもそうは思われないくらいの儚(はか)ない一刹那の出来事……それがタッタ一滴の血液の検査でわかるとは……...
夢野久作 「少女地獄」
...床(ゆか)に清浄な莚(むしろ)が展(の)べてあった...
吉川英治 「新書太閤記」
...ローヌ河でパンツを洗濯してすっかり清浄な心と魂を持つ女になったのです...
吉行エイスケ 「孟買挿話」
...まことに静寂な清浄な...
和辻哲郎 「エレオノラ・デュウゼ」
...それは清浄な感じを与えるのではなく...
和辻哲郎 「巨椋池の蓮」
...その霊感を託するものをあらゆる人体の美のうちの最も超人間的な最も清浄な美に求めることは...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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