...墓から持って来たたったひとつの髑髏(しゃりこうべ)が唯一(ゆいつ)の標本...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...でもその小猿のしゃりこうべのようなものもお目にかけます...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...その膝の上に一つのしゃりこうべを持ちながら...
室生犀星 「あじゃり」
...かれのための宿命である――いまはそのしゃりこうべが何か言おうとするのを聞きすてるわけにゆかないのである...
室生犀星 「しゃりこうべ」
...」「あなたはしゃりこうべですもの――そんなことは言ったって言わなくたって...
室生犀星 「しゃりこうべ」
...なるほどおれはしゃりこうべだ...
室生犀星 「しゃりこうべ」
...」しゃりこうべは程よく微笑(わら)って...
室生犀星 「しゃりこうべ」
...」*或るところに二つのしゃりこうべがころがって...
室生犀星 「しゃりこうべ」
...も一つのしゃりこうべも殆(ほとん)ど同時に「どこかで見かけたことのあるような...
室生犀星 「しゃりこうべ」
...――風雨にさらされながらも二つの白いしゃりこうべは...
室生犀星 「しゃりこうべ」
...一つのしゃりこうべの穴のところに...
室生犀星 「しゃりこうべ」
...」その時しゃりこうべは吃驚(びっく)りして...
室生犀星 「しゃりこうべ」
...も一つのしゃりこうべは何も知らないように言った...
室生犀星 「しゃりこうべ」
...」しゃりこうべはこういうと...
室生犀星 「しゃりこうべ」
...この間からのひでりつづきの故だったのだろう――その白いしゃりこうべをあとかたもなく...
室生犀星 「しゃりこうべ」
...も一つのしゃりこうべの跡方(あとかた)もなく崩れてしまったのを見て嘆いた...
室生犀星 「しゃりこうべ」
...――それにもかかわらず別のしゃりこうべは枯れた花を抱いたまま...
室生犀星 「しゃりこうべ」
...……人間の舎利甲兵衛(しゃりこうべえ)に麦の黒穂(くろんぼ)を上げて祭るのは悪魔を信心しとる証拠で...
夢野久作 「骸骨の黒穂」
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