...清洒(せいしゃ)なる二階造...
泉鏡花 「浮舟」
...もっと日当りの好い清洒(こざっぱり)とした間借りでもしようかと思っていたが...
近松秋江 「うつり香」
...高い石磴(いしだん)を登って清洒(せいしゃ)な神護寺の境内に上って行き...
近松秋江 「狂乱」
...人物と調和せるその背景が常に清洒(せいしゃ)なる小家(こいえ)の内外(ないがい)を描き...
永井荷風 「江戸芸術論」
...これらの家屋は杉板と竹と網代の用法意匠余りに繊巧にして清洒なるがため風雨を凌(しの)ぐ家屋と見んよりはむしろ精巧なる玩具(がんぐ)の如き観なしとせず...
永井荷風 「江戸芸術論」
...筆致清洒是真に似たり...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...清洒(せいしや)で...
永井荷風 「虫干」
...食器の清洒(せいしゃ)風雅なるまた大(おおい)に誇るに足るべし...
永井荷風 「矢はずぐさ」
...もとは簡素と清洒以外のものではなかつたらう...
吉川英治 「折々の記」
...清洒(せいしゃ)を誇っている風に見える...
吉川英治 「私本太平記」
...いつか清洒(せいしゃ)な木の間の露地へ曲がっていた...
吉川英治 「私本太平記」
...清洒(せいしゃ)なる彼の歩みが向いて来ると...
吉川英治 「新書太閤記」
...清洒(せいしゃ)な一屋(おく)の明るい部屋だ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...町家の隠居所でもありそうな清洒(せいしゃ)な門を開けて...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...まず床には狩野派の清洒(せいしゃ)な細軸(ほそもの)...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
便利!手書き漢字入力検索