...清楚な木目に囲まれて...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...要するにたゞ清楚な木材と清楚な壁とを以て一つの凹んだ空間を仕切り...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...まことに清楚なすがたである...
種田山頭火 「其中日記」
...蕎麦の花がしろ/″\と咲いてゐる、清楚な花だ、コスモスが赤く或は白く咲きいでゝ揺れてゐる、可憐な花である...
種田山頭火 「其中日記」
...なんとその花の清楚なことよ...
種田山頭火 「白い花」
...すべてが清楚な感じを与えた...
寺田寅彦 「雑記(2[#「2」はローマ数字、1-13-22])」
...それを軒先に持ってる清楚な家...
豊島与志雄 「白藤」
...どこか清楚な趣きがありました...
豊島与志雄 「白蛾」
...初々しいセルの着物にお下げの髪を垂した清楚な小娘を...
中村地平 「悪夢」
...その先生の清楚な姿はまだ私の目さきにはつきりと描かれた...
原民喜 「廃墟から」
...その挙動がどれほど清楚な情緒に充ち...
久生十蘭 「湖畔」
...……清楚なるもの...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...室内は戦場のような混雑からまたもとの清楚な趣きに立ち還った...
久生十蘭 「魔都」
...三人の娘はいつも清楚な服装で頑童の僕さへきちんと整つた身なりをしてゐた...
堀口九萬一 「フランソア・コッペ訪問記」
...そして一寸も変らぬ清楚な姿で...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...我々は王を崇めまたお祭をするのに最も清楚な衣服をまとうのに...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...清楚な編竹(あみだけ)の垣をめぐらした柴門(さいもん)のほとりに...
吉川英治 「三国志」
...清楚な狩衣(かりぎぬ)に着かえ...
吉川英治 「私本太平記」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??