...また数学として価値のあるような結果を清楚な言葉で表わした...
愛知敬一 「ファラデーの伝」
...如何にも清楚な感じを与えた...
芥川龍之介 「上海游記」
...蕎麦の花がしろ/″\と咲いてゐる、清楚な花だ、コスモスが赤く或は白く咲きいでゝ揺れてゐる、可憐な花である...
種田山頭火 「其中日記」
...上空から次第に拭ひ去られた雲は僅かに比叡と比良の頂に白紗を纏ふたごとく殘つてゐたが、正午ごろになつて太陽の光が一層強くなつてくると、やがて比叡の頭にも雲は消えてなくなり、船の北進するにつれて山の影は次第に淡く南に殘り、清楚な夏の姿は、さながら薄化粧を施したやうに緑の上を白く霞に包まれてゐる...
近松秋江 「湖光島影」
...すべてが清楚な感じを与えた...
寺田寅彦 「雑記(2[#「2」はローマ数字、1-13-22])」
...山百合よりも清楚な感じで...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...初々しいセルの着物にお下げの髪を垂した清楚な小娘を...
中村地平 「悪夢」
...繊細で清楚な鋭い感じは変らなかつた...
原民喜 「永遠のみどり」
...その先生の清楚な姿はまだ私の目さきにはつきりと描かれた...
原民喜 「廃墟から」
...三人の娘はいつも清楚な服装で頑童の僕さへきちんと整つた身なりをしてゐた...
堀口九萬一 「フランソア・コッペ訪問記」
...清楚なる者は白沙浅水...
正岡子規 「四百年後の東京」
...我々は王を崇めまたお祭をするのに最も清楚な衣服をまとうのに...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...清楚な藍色の服を一様に著けた道士達が静かに私達を迎へてくれた...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...清楚な狩衣(かりぎぬ)に着かえ...
吉川英治 「私本太平記」
...謙譲にして清楚な...
吉川英治 「親鸞」
...清楚な小屋に、二人を迎えて、慈円は、心からよろこんだ...
吉川英治 「親鸞」
...清楚な趣があって...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...あの空色の着つけと白い肌との清楚な調和を忘れることができない...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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