...良寛の全人的深遠なものとも違ひ...
今井邦子 「伊那紀行」
...常に宇宙の深遠なる悲愁...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...げに広博深遠なる知識の所有者なりしヨブは...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...しかし外国から伝わった哲学書などは有ったが、一般国民はこの思想に触れずして、この日本という孤島の楽土に逸居し、世界の生存競争の衝(しょう)に立たず、静かに太平を楽しんでおったからして、深遠なる人生観、世界観が出来なかったのである...
大隈重信 「日本の文明」
...深遠ならざるのみ...
高木敏雄 「比較神話学」
...こうした複雑で深遠な感情を...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...到底その深遠な含蓄を理解し得ない...
萩原朔太郎 「ニイチェに就いての雑感」
...無限に深遠な魅力のある著者は外にない...
萩原朔太郎 「ニイチェに就いての雑感」
...諸君は学識深遠なる蛸の存在を認容することが出来るであらうか? 否否否...
牧野信一 「「風博士」」
...こんな深遠な境地が係らわっていることか...
宮本百合子 「有島さんの死について」
...尽きることをしらない深遠な知識...
山川方夫 「博士の目」
...たとひ深遠なる哲理を論ずるも...
山路愛山 「明治文学史」
...そんな深遠な人生問題...
山本周五郎 「青べか物語」
...「これでぼくにも多少ひとをみる眼があるということがわかりましたよ」「人生は深遠なりだ...
山本周五郎 「季節のない街」
...這般(しゃはん)の事業の国民精神に影響する事の如何に深遠なるものがあるかを疑い得ない次第である...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...同時にその人は当時第一流の芸術家や名僧智識達にも容易に理解されない程の深遠な芸術の哲理を体得しているので...
夢野久作 「能とは何か」
...この有名な学者の深遠な著作が正当に喚起する賞讃に参与するものではない...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...華麗な芸術と深遠な哲理とを展開したのである...
和辻哲郎 「孔子」
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