...良寛の全人的深遠なものとも違ひ...
今井邦子 「伊那紀行」
...しかしこれはすべて深遠な芸術的思慮の結果であって...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...剣聖宮本武蔵も「空の一字を知れ」といって、門人を誡(いまし)めておりますが、空という一字のなかには、いろんな複雑な、そして深遠な、哲学も宗教も、ことごとく織りこまれているのです...
高神覚昇 「般若心経講義」
...現代仏蘭西のもっとも深遠な詩人ヴァレリィが仏国翰林院学士に当選した記事を読んだ時...
辰野隆 「芸術統制是非」
...人々は両者の区別の深遠なる――そして専門的なる――意義を教えられるよりも...
戸坂潤 「空間概念の分析」
...私は折角深遠な「哲学」もこれでスッカリお座がさめはしないかを恐れるのである...
戸坂潤 「読書法」
...古代伝説や古い天地創造論の唯物的な深遠な想像説などが...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...深遠なる哲理を彼の書斎で考えている少数の選ばれし者のみが尊い...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...父の深遠な理想があったのかも知れない...
中谷宇吉郎 「九谷焼」
...我々の心の底から雄大な文学や深遠な哲学を生み出すよう努力せなければならない...
西田幾多郎 「国語の自在性」
...無限に深遠な魅力のある著者は外にない...
萩原朔太郎 「ニイチェに就いての雑感」
...どんな深遠な美の秘密でさへも...
萩原朔太郎 「ニイチェに就いての雑感」
...かつて知らなかった人生の深遠な情趣を知り...
萩原朔太郎 「老年と人生」
...その様な深遠な道理はまだ青いお勢には解らない...
二葉亭四迷 「浮雲」
...尽きることをしらない深遠な知識...
山川方夫 「博士の目」
...其実は即ち一人にして時としては深遠なる理想を歌ひ...
山路愛山 「詩人論」
...且つ深遠な科学的価値を有する発表である...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...また深遠なる哲理を説くものでもない...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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