...隱忍して自分の人格の淨化を努めなければならない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...さうして全人格の立場を高き處にとれるが故に彼の醜と惡とも亦少しく淨められた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...淨き公民(おほみたから)にませば...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...げに浮世の外の清淨界の心地したりき...
大町桂月 「千葉夜行記」
...故郷にトロイアの男女ひとしく清淨の焔に我を燒かん爲...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...が、折からの窓の西日影を薄茶色のカアテンで遮つた室内の薄暗さが、白壁と、コンクリイトの床と、エナメル塗の手術室と、銀色の外科用具と、まつ白なガアゼや脱脂綿と、酸いやうな匂ひのする消毒藥と、また其處に動いてゐる若い三人の助手や看護婦長や看護婦達の白の著附、無表情な顏――さうした感情的な何物もない、冷靜、清淨、精緻、明確その物のやうな存在物と共に、心を底冷えさせてしまふやうな空氣をあたりに漂はせてゐたのだつた...
南部修太郎 「疑惑」
...西方極樂淨土まで一と目に拜まれる...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...死の淨化にいくらか蒼白くはなつて居りますが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...淨机に向つて詩を書く時にだけ感じられる...
萩原朔太郎 「室生犀星に與ふ」
...而して淨土僧禪僧も皆此美濃路に出でたが爲...
原勝郎 「鎌倉時代の布教と當時の交通」
...然しながら九州の淨土宗の主なる活動は...
原勝郎 「鎌倉時代の布教と當時の交通」
...折々清淨に掃除し...
福澤諭吉 「養生の心得」
...セント・ジョン・リヴァズは――假令(たとへ)その生活は清淨な...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...直ちにうちの者に不淨物を取除けさした...
正岡子規 「九月十四日の朝」
...懷疑は知性の徳として人間精神を淨化する...
三木清 「人生論ノート」
...淨瑠璃にもおまんがな...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...清淨無垢といふ觀念の誤謬をも説いたが...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...きつと天が不淨の大掃除をするために...
吉川英治 「折々の記」
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