...彼の反応は淡白だった...
...彼女は淡白な食べ物が好きだ...
...彼は淡白な人生を送っている...
...その会話は淡白でつまらなかった...
...彼の淡白な態度には驚いた...
...極く淡白に見せて居たが...
石川啄木 「菊池君」
...些細の事にも其歯を露出(むきだし)にして淡白(きさく)らしく笑ふ...
石川啄木 「鳥影」
...富江を淡白(きさく)な...
石川啄木 「鳥影」
...頗(すこぶ)るの淡白者(きさくもの)で...
石川啄木 「天鵞絨」
...その態度の實直で淡白な事を褒められさへもした...
スティーヴンスン 佐藤緑葉訳 「帽子箱の話」
...いつまでも寝つかれずにいるお銀の淡白(うすしろ)い顔や手が...
徳田秋声 「黴」
...彼はまた従来金には淡白なる武男が...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...気にさわるほどの淡白さや...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...梨花淡白柳深青 〔梨花(りか)は淡白(たんぱく)にして柳(やなぎ)は深青(しんせい)柳絮飛時花満城柳絮(りゅうじょ)の飛ぶ時花(はな)城(しろ)に満(み)つ惆悵東欄一樹雪惆悵(ちゅうちょう)す東欄一樹(とうらんいちじゅ)の雪人生看得幾清明人生(じんせい)看(み)るを得るは幾清明(いくせいめい)ぞ〕何如璋は明治の儒者文人の間には重んぜられた人であったと見え...
永井荷風 「十九の秋」
...こんな事を淡白(あっさり)相談に来ちゃくれまい」平次は両掌(て)を揉み合せて喜んでおります...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あんな淡白気なことを云ひ...
牧野信一 「熱い風」
...淡白な黒絵もある...
牧野信一 「籔のほとり」
...その屋根を重ねた所が淡白であって...
三上義夫 「芸術と数学及び科学」
...頭はアツサリした束髪(そくはつ)に白(しろ)いリボンの淡白(たんぱく)な好(このみ)...
三島霜川 「虚弱」
...第一味が淡白になって結構です」大原「なるほどいわゆる廃物利用ですな...
村井弦斎 「食道楽」
...ムネ・シユリイは「何か淡白(あつさり)した夜食を一緒に取らう」と言出した...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...清水が流れ走るような淡白さを筆触の特徴とするように見える...
和辻哲郎 「院展遠望」
...ただ「易」に囚われることをやめて淡白に読みさえすれば...
和辻哲郎 「孔子」
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