...彼の反応は淡白だった...
...彼女は淡白な食べ物が好きだ...
...彼は淡白な人生を送っている...
...その会話は淡白でつまらなかった...
...彼の淡白な態度には驚いた...
...生憎(あいにく)その夜の母のように淡白な態度に出られなかった彼女は...
芥川龍之介 「春」
...頗るの淡白者(きさくもの)で...
石川啄木 「天鵞絨」
...物事に淡白でない...
伊藤野枝 「妾の会つた男の人人」
...という極めて淡白なる性格の人だった...
海野十三 「地軸作戦」
...その態度の實直で淡白な事を褒められさへもした...
スティーヴンスン 佐藤緑葉訳 「帽子箱の話」
...温雅淡白よりも豊艶爛熟を喜ぶ白秋氏...
種田山頭火 「夜長ノート」
...妻は極めて淡白な態度を持している...
外村繁 「澪標」
...気にさわるほどの淡白さや...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...至って性的欲求に淡白なのを...
豊島与志雄 「食慾」
...茶漬として淡白この上無しと...
直木三十五 「大阪を歩く」
...淡白なものを好む...
中谷宇吉郎 「老齢学」
...だがこの人物は思いのほか淡白で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ド・リシュモンのほうは相変らずたいへんな威勢だったが、ド・カストリのほうは従者も馬車もなく、フォーブゥル・聖タントアンヌ街の安ホテルに居をかまえ、身につけているものも雲泥の相違、畝織の手堅い長上着にはそれとなき布地のほつれが見え、襟飾もいくどか洗いざらして黄味がつき、貧苦の霜に傷んだしおたれた風姿だったが、いささかも恥ずるところも挑むようなところもなく、淡白で、高雅で、そのくせ驚くほど謙譲で、人の好意には心から感謝するといった王族の寛大な風を身につけていた...
久生十蘭 「カストリ侯実録」
...淡白と云えば言葉が宜(い)いけれども...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...周子が淡白だつたので彼は...
牧野信一 「「悪」の同意語」
...淡白に見ゆるがために却つて技巧的な念が施されてゐるのを見た...
牧野信一 「ダイアナの馬」
...淡白ではあり得ない...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...それだけは遁さずに淡白さを装っていたのかと思うと...
横光利一 「旅愁」
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