...或はもし巣に帰ると労働者から冷淡に取り扱はれる...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...彼は多寡をくゝつて冷淡に構へてゐたのであつた...
伊藤野枝 「惑ひ」
...世の中がスクリーンにうつる映画のように黒と灰色と白の濃淡にしか見えない気の毒な人がいて...
海野十三 「赤外線男」
...中入になつてから「どこがいゝの」と細君は冷淡に言つた...
高濱虚子 「俳諧師」
...すべてのことに冷淡になった...
豊島与志雄 「塩花」
...常見は鄭重にそして冷淡に...
豊島与志雄 「白い朝」
...冷淡に私自身の生きた肉体を取り扱い始めた...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...作者が冷淡にしたわけではないのだ! もしまた...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...日本社会の風潮甚だ冷淡にして...
福沢諭吉 「新女大学」
...「私はこんなにまで人から冷淡にされたことはこれまでないのだから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...さすがに冷淡にはお取り扱いにはならないで...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...冷淡に取り合わずにいることはできないでいますうちに...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...それを冷淡にかんがえるには余りにも深はまりして...
室生犀星 「姫たちばな」
...その外の男等は冷淡に踵を旋らして...
シュミットボン Willhelm Schmidt-Bonn 森鴎外訳 「鴉」
...何事にも冷淡になって...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...その人たちは急に冷淡になり...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...玄徳はその冷淡に怒った...
吉川英治 「三国志」
...だから冷淡になるのは気の毒であるのに冷淡になった...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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