...その奥には人影が見えぬのに...
オイレンベルク Herbert Eulenberg 森鴎外訳 「女の決闘」
...御殿(ごてん)の奥(おく)へおはいりになりました...
鈴木三重吉 「古事記物語」
...―――いつぞや大阪三越の八階で奥畑が床へ叩(たた)き着けた...
谷崎潤一郎 「細雪」
...更に奥様を追い込んだと云う結果になります...
谷崎潤一郎 「途上」
...あなたは本当にその奥さんと何でもないの?」「何でもないさ...
豊島与志雄 「反抗」
...これは殿様の奥方でいらっしゃるとお君は覚(さと)りました...
中里介山 「大菩薩峠」
...奥の一間も、ひっそりかんとしたものです...
中里介山 「大菩薩峠」
...この時胸の奥でほとんど恐怖に近い不安を感ぜずにはいられなかった...
夏目漱石 「行人」
...やがて奥から出て来て...
夏目漱石 「門」
...あちらの奥様を信頼してお渡しなさいよ...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...奥さんに嘘を衝く位ですから...
森鴎外 「雁」
...万葉歌の如き境地は個人よりももっと奥の要素から生れたものと見てよいのです...
柳宗悦 「民藝四十年」
...奥さんにも宜しくってね」こんな訳で白鷹先生に非ざる白鷹先生に対する私の家族の感じは...
夢野久作 「少女地獄」
...眼の奥底に凝視しつつ…………...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...これあドウモ奥様のお酌(しゃく)で……どうぞお構い遊ばしませんで……手酌で頂戴いたしやす...
夢の久作(夢野久作) 「人間腸詰」
...』南は気の毒さうにまじまじと師の奥様の顔を眺めて居る...
與謝野晶子 「帰つてから」
...彼は、北院総門の奥、二町ほど西の、蓮華谷(れんげだに)の法明院を宿とした...
吉川英治 「新書太閤記」
...少し奥のほうへ引き下げて...
吉川英治 「親鸞」
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