...たとへば「幽霊二月堂(にぐわつだう)の牛王(ごわう)をおそるる事」を見よ...
芥川龍之介 「案頭の書」
...門戸(もんこ)に二月堂(にぐわつだう)の牛王(ごわう)を押し置きけるゆゑ...
芥川龍之介 「案頭の書」
...ピアノの前に二月堂の卓を二つつないで...
谷崎潤一郎 「鍵」
...奈良の二月堂のお堂の下で...
谷崎潤一郎 「二月堂の夕」
...翌る日、春日社、二月堂、三月堂、大佛殿、殿には博覽會あり、正倉院は地下人の入るを許されぬ處とて塀越しに望みたり、時は六月の初めつかた、このわたり草の香人を襲うて、野趣故國のなつかしみあり...
内藤湖南 「寧樂」
...されど二月堂の清水の舞臺めきて...
内藤湖南 「寧樂」
...二月堂の方から大仏へおいでになり...
中里介山 「大菩薩峠」
...二月堂の脇の庫裡(くり)めいた建物の中で...
中谷宇吉郎 「千年の時差」
...竹の葉影のゆらぐ半月窓のそばに二月堂が出ているだけで...
久生十蘭 「野萩」
...二月堂(にがつどう)が出ているだけで...
久生十蘭 「ユモレスク」
...大和奈良公園二月堂の辺にもこのサクラが一本あった...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...二月堂等は最も春に適し...
正岡子規 「俳諧大要」
...二月堂机をおいて...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...奈良の二月堂(にがつどう)に献上するという青竹の束(たば)が...
柳田国男 「母の手毬歌」
...戒壇院や二月堂にでも...
吉川英治 「折々の記」
...二月堂の後ろへ駈け込んで...
吉川英治 「剣難女難」
...二月堂への細い樹間の道を伝いながら...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...二月堂への細い樹間の道を伝ひながら...
和辻哲郎 「月夜の東大寺南大門」
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