...淡々荘アパアトの前を通り...
芥川多加志 「四人」
...淡々(あっさり)としたものだ...
泉鏡花 「活人形」
...しかし主人の語調は淡々として...
梅崎春生 「幻化」
...淡々として話をされてゐたが...
小穴隆一 「二つの繪」
...」幸吉さんは、淡々としていた...
太宰治 「新樹の言葉」
...頭のいい講義とでもいうのであろうか、淡々たる口調で、僕たちの祖先の苦労を実に平明に解説してくれる...
太宰治 「パンドラの匣」
...なんぼ淡々君といつしよであつても...
種田山頭火 「其中日記」
...科学者の標本に対するがごとく注意深く淡々とあらためる...
三上於菟吉訳 大久保ゆう改訳 「自転車乗りの影」
...只一人離れてじっと何か淡々しいものに浸り乍ら眼を見開いていたい...
豊島与志雄 「恩人」
...かかることが淡々と行なわれると思ったら大間違いである...
中井正一 「地方の青年についての報告」
...あんまりびっくりして」お栄の調子は淡々として何んの技巧もなく...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...淡々として、人々は事を運び、いくぶん浮々した調子すら混つてゐる...
原民喜 「小さな村」
...それによってその淡々(たんたん)とした物語に或る物悲しい陰影(ニュアンス)を与(あた)えるばかりで満足しようとしていた...
堀辰雄 「美しい村」
...同時に八戒達が如何にも淡々として決して人の気持などを邪推することなく易々と会話を運んで行くのを...
牧野信一 「闘戦勝仏」
...軽々しい淡々しい夏めいたものはみな取りのけられて...
水野仙子 「散歩」
...その素朴なレアリズムにも淡々とした素直な深い蔭翳がなくはなかつた...
三好達治 「オルゴール」
...ぼくは淡々齋の茶心を知つた...
吉川英治 「折々の記」
...淡々(たんたん)と...
吉川英治 「新書太閤記」
便利!手書き漢字入力検索