...人間は淡々として神様に近い生活をするに至るであろう...
石原莞爾 「最終戦争論」
...そういう方面のことはよくわからぬが」博士は淡々としてごく無造作に話しているのであったが...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...冷々淡々、それでよろしい...
種田山頭火 「其中日記」
...又時には尋常茶飯事として淡々水の如く思はるゝやうなさうした矛盾した心理...
田山録弥 「生滅の心理」
...河から夜霧が淡々(あわあわ)立ち始めていたので歩行はあまり楽ではなかった...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「秘密の庭」
...あんまりびっくりして」お栄の調子は淡々として何んの技巧もなく...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...淡々としたふうにいって...
長谷川時雨 「市川九女八」
...何もかも淡々しく子供っぽくなって来る...
林芙美子 「新版 放浪記」
...園の兄は園江の不行跡を知つても全く淡々として釣に耽つてゐたが...
牧野信一 「淡雪」
...淡々とした話で終始していたのだが...
正宗白鳥 「弔辞(室生犀星)」
...淡々とした「情緒的寫實主義」を亂される事なく進むのである...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...男はべつに笑いもしないで自分も自分のパンを噛み噛み歩きそうして二人は暗くなった町中に入ったその夜は私はドロドロに疲れはてある盛り場のガードのそばの掘立小屋に泊った男が無理にさそったからではない彼はただ淡々と...
三好十郎 「殺意(ストリップショウ)」
...更科は少しあっさりと過ぎる位に淡々たるところがいいようであります...
村井政善 「蕎麦の味と食い方問題」
...汲田広之進が淡々と笑っているのを見ると...
山本周五郎 「古今集巻之五」
...やがて淡々と、明日にせまる死の用意の身清めについていた...
吉川英治 「私本太平記」
...老境にはそれがひとりでに淡々となるに過ぎない...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...武蔵のあまりにも淡々とした姿が...
吉川英治 「宮本武蔵」
...いかにも淡々として...
和辻哲郎 「歌集『涌井』を読む」
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