...淡々荘アパアトの前を通り...
芥川多加志 「四人」
...山間の渓流の水の如く淡々として別れた...
石川欣一 「比島投降記」
...淡々として話をされてゐたが...
小穴隆一 「二つの繪」
...ありのままに淡々と語れば...
太宰治 「新釈諸国噺」
...なんぼ淡々君といつしよであつても...
種田山頭火 「其中日記」
...囲炉裡に燃ゆる火が昼間の光と湿った空気とを映して淡々しい...
豊島与志雄 「湖水と彼等」
...田中さんは淡々と独り頷いてるだけだった...
豊島与志雄 「ものの影」
...ここに引取られて育てられました」お町の調子は淡々としてなんの抑揚(よくよう)もありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...此處に引取られて育てられました」お町の調子は淡々としてなんの抑揚(よくやう)もありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...淡々としたふうにいって...
長谷川時雨 「市川九女八」
...なんて恐ろしいのでしょう」バーニ先生が淡々と言った...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...全体および各部の淡々とした非情の筆つきに...
三好十郎 「恐怖の季節」
...殆んど表面には何の反感も現わしていない淡々たる語調で)ありがたいが...
三好十郎 「廃墟(一幕)」
...その素朴なレアリズムにも淡々とした素直な深い蔭翳がなくはなかつた...
三好達治 「オルゴール」
...待ってましたというところをさらさらと平々淡々...
山本笑月 「明治世相百話」
...夏の清涼淡々たる...
吉川英治 「新書太閤記」
...淡々(たんたん)水の如く無に還るという――...
蘭郁二郎 「白金神経の少女」
...しかしまたこの淡々しさのゆえに...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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