...教育は、精神文明を涵養するためのものである...
...これが根本をなすところの科学的思想の涵養(かんよう)はけっしてさほど容易ではないという点である...
石原純 「日本文化と科学的思想」
...国民思想涵養(かんよう)の一端というのであろうか...
寺田寅彦 「沓掛より」
...その地形的特徴から生ずるあらゆる風土的特徴に適応しながら次第に分化しつつ各自の地方的特性を涵養(かんよう)して来たであろう...
寺田寅彦 「日本人の自然観」
...当時漸く盛んになりつつあつた日本精神の探索とその涵養のために...
時枝誠記 「国語学と国語教育との交渉」
...国語の認識を通してする国民精神の涵養に対する寄与を特に強調したのであるが...
時枝誠記 「国語学と国語教育との交渉」
...経済の建直しにより財源を涵養し...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...そのままでは常識の涵養にならぬように思うが...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...塾生の士風を涵養(かんよう)するにこれを用いたものです――朗詠が多く入っています...
中里介山 「大菩薩峠」
...科学精神の涵養(かんよう)に立派な普及書を出しておられる先生方に...
中谷宇吉郎 「簪を挿した蛇」
...吾人に大切な涵養物(かんようぶつ)を奪われたると一般で日に日に痩(や)せ果(は)てるばかりであります...
夏目漱石 「創作家の態度」
...また美術の趣味を涵養(かんよう)することもなく...
新渡戸稲造 「自警録」
...この観念の涵養(かんよう)は漫(みだ)りにくりかえすことによりて目的を果たし得るものでない...
新渡戸稲造 「自警録」
...会員意識の涵養に全力を集中するにいたった所以(ゆえん)である...
野呂栄太郎 「三田社会科学研究会」
...(ロ)水源(すいげん)の涵養(かんよう)...
本多靜六 「森林と樹木と動物」
...そしてかくも強い好戦欲を涵養(かんよう)し...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...湖底湧泉のみによって涵養される湖沼であるが...
武者金吉 「地震なまず」
...全く茶道に涵養(かんよう)されたものだと云ってよい...
柳宗悦 「工藝の道」
...井の中の蛙が誰も知らないうちに涵養(かんよう)していた力の深さや偉大さを少しも考えてみない...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??