...私はもうあのサアクル(青鞜社)におさまつてはゐられないのですもの...
伊藤野枝 「書簡 大杉栄宛」
...二人の間には恐しく判りにくいものが突然はさまつたやうに思はれた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...松茸は早松茸(さまつだけ)だけである...
田山花袋 「日光」
...どんな瑣末(さまつ)な科学的知識でも...
寺田寅彦 「自由画稿」
...この映画を見ているうちに自分にはいろいろの瑣末(さまつ)な疑問がおこった...
寺田寅彦 「自由画稿」
...先生の気にいるように始末をつけるんだが――そんな瑣末(さまつ)な事はとにかく...
夏目漱石 「三四郎」
...御染久松(おそめひさまつ)の恋も...
夏目漱石 「創作家の態度」
...日常瑣末(さまつ)の事件のうちに...
夏目漱石 「明暗」
...いつも鷄介はぬくぬくとをさまつてゐた...
林芙美子 「あひびき」
...……僕の怪しげな咳は暫くしておさまつてゐたが...
原民喜 「飢ゑ」
...『……ソフィーお孃さまつたらね...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「狂人日記」
...去勢牛だの麦粉や小麦の袋のあひだにはさまつて...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...顏をうごかすと照つたものが手のひらにふたたび下りてをさまつた...
室生犀星 「はるあはれ」
...陸中横川目の笠松(かさまつ)があります...
柳田國男 「日本の伝説」
...七六風日待(かざひまち)と稲草祭(いなぐさまつり)八月の初旬に...
柳田国男 「年中行事覚書」
...そんな瑣末(さまつ)を目のチリともしているひまはなかった...
吉川英治 「私本太平記」
...久松家(ひさまつけ)へ預けられてから...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...同じ近松半二の作のうち今なお愛好せられているお染(そめ)久松(ひさまつ)の「野崎村」は...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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