...疑惑が消散する。...
...霧が消散して、やっと山頂が現れた...
...ウイルスは風に乗って消散した...
...問題が解決され、不安が消散する...
...彼女の笑顔には悩みを消散させる力があった...
...このようにすると炭酸の一部は消散して石灰の炭酸塩の一部は底に沈む...
フレデリック・アークム Fredrick Accum 水上茂樹訳 「食品の混ぜ物処理および調理の毒物(1820)」
...虚脱的雲霧が消散して...
種田山頭火 「松山日記」
...そのためにこの見方を消散せしめるどころか...
レオン・ワルラス Leon Walras 手塚壽郎訳 「純粋経済学要論」
...明るい銀座(ぎんざ)の灯(ひ)が暗い空想を消散させた...
寺田寅彦 「蒸発皿」
...これらの場合にはそのしびれた脚や腕の根元に近いところに着物のひだで圧迫された痕跡が赤く印銘されているのでそこを引っかき摩擦すればしびれはすぐに消散するのである...
寺田寅彦 「猫の穴掘り」
...「おそくとも確実に」というあらゆる「真」の探究者に最も必要な心持ちをすべての人からだんだんに消散させようとするような傾向のあるのはいかんともしがたい...
寺田寅彦 「一つの思考実験」
...月なき今宵色ねびし窓帷(ぎぬ)の吐息する此の古城なる図書室の中央の遠き異国の材もて組める残忍の相ある堅き牀机にありし日よりの凝固せる大気の重圧に生得(しやうとく)の歪(ひづみ)悉皆消散せる一片の此の肉体を枯坐せしめ勇猛(ゆうみやう)なく效(かひ)なき修道なれどなほそが為に日頃捨離せる真夜中の休息を貪りて...
富永太郎 「深夜の道士」
...かえってその危機を消散させる助けとなった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...影を消散せしむるだけの意欲を...
豊島与志雄 「文学の曇天」
...社会的危険はすべて消散しているであろうか...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...霧の人工消散に熱式方法を採用しようという腹が決まったことを意味するであろう...
中谷宇吉郎 「霧を消す話」
...霧の人工消散については...
中谷宇吉郎 「霧を消す話」
...しかし霧の人工消散は幾分は出来たことになる...
中谷宇吉郎 「霧を消す話」
...霧の人工消散については英国のブラント教授が講演し...
中谷宇吉郎 「霧を消す話」
...ついに頭蓋骨が爆発して血は消散した...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...寝室から雲霧消散する直前だって終始沈着で...
久生十蘭 「魔都」
...この一語によりてマルクス主義文学に於ける政治的優越性が消散してしまふやうに説いてゐるのは甚だしい間違ひである...
平林初之輔 「諸家の芸術価値理論の批判」
...亀戸新宿辺から消散し...
宮本百合子 「獄中への手紙」
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