...疑惑が消散する。...
...霧が消散して、やっと山頂が現れた...
...ウイルスは風に乗って消散した...
...問題が解決され、不安が消散する...
...彼女の笑顔には悩みを消散させる力があった...
...怪しい光のある眼つきなどは別に消散する様子もなく...
海野十三 「三人の双生児」
...ロンドンの霧を消散させようとしているかのようであった...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...――ありがたく頂戴して今日の憂欝を消散せしめる...
種田山頭火 「其中日記」
...重く河原の面(おもて)を立ちこめていた茜色を帯びた白い川霧がだんだん中空をさして昇(のぼ)ってくる朝陽の光に消散して...
近松秋江 「黒髪」
...大地震が襲来して数万の生霊が消散した後にその地震が当然来るはずであった事が論ぜられたりするのは事実である...
寺田寅彦 「空想日録」
...明るい銀座(ぎんざ)の灯(ひ)が暗い空想を消散させた...
寺田寅彦 「蒸発皿」
...絶えず消散してゆくこの言語を...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...社会的危険はすべて消散しているであろうか...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...枯木(かれき)の林(はやし)は立(た)ち騰(のぼ)る煙草(たばこ)の煙(けぶり)が根(ね)の切(き)れた儘(まゝ)すつと急(いそ)いで枝(えだ)に絡(から)んで消散(せうさん)するのも隱(かく)さずに空洞(からり)として居(ゐ)る...
長塚節 「土」
...「飛行場の霧を消散せしめて...
中谷宇吉郎 「霧を消す話」
...霧の人工消散については...
中谷宇吉郎 「霧を消す話」
...すべての鬱積した空氣が窓から消散してしまつたのである...
萩原朔太郎 「中央亭騷動事件(實録)」
...むしろその財の未(いま)だ空(むな)しく消散(しょうさん)せざるに当(あたり)て...
福沢諭吉 「旧藩情」
...そのような懊悩は一ヶ月位で消散し初めた...
松永延造 「職工と微笑」
...「一片の良い報知が病気を消散させるのを何度見ることか...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...お化けじみたところは消散してしまいましたから...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...どこかへ消散してしまって...
リットン Edward George Earle Bulwer-Lytton 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...靉靆(あいたい)たる怪雲(くわいうん)漸次に消散し風雨暫(しば)らくにして已(や)みぬ...
渡邊千吉郎 「利根水源探検紀行」
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