...疑惑が消散する。...
...霧が消散して、やっと山頂が現れた...
...ウイルスは風に乗って消散した...
...問題が解決され、不安が消散する...
...彼女の笑顔には悩みを消散させる力があった...
...このようにすると炭酸の一部は消散して石灰の炭酸塩の一部は底に沈む...
フレデリック・アークム Fredrick Accum 水上茂樹訳 「食品の混ぜ物処理および調理の毒物(1820)」
...虚脱的雲霧が消散して...
種田山頭火 「松山日記」
...重く河原の面(おもて)を立ちこめていた茜色を帯びた白い川霧がだんだん中空をさして昇(のぼ)ってくる朝陽の光に消散して...
近松秋江 「黒髪」
...明るい銀座(ぎんざ)の灯(ひ)が暗い空想を消散させた...
寺田寅彦 「蒸発皿」
...本当の常識はそれ自身いつも低下し消散し死滅して行く或る活きものだが...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...当然消散すべきものであった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼が身を包んでいる秘密の幕を消散させる恐るべき光が彼の頭上に突然輝くであろう...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...その崇厳なる神秘の前に消散してしまった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...絶えず消散してゆくこの言語を...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...社会的危険はすべて消散しているであろうか...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...その災いを消散させるには...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...枯木(かれき)の林(はやし)は立(た)ち騰(のぼ)る煙草(たばこ)の煙(けぶり)が根(ね)の切(き)れた儘(まゝ)すつと急(いそ)いで枝(えだ)に絡(から)んで消散(せうさん)するのも隱(かく)さずに空洞(からり)として居(ゐ)る...
長塚節 「土」
...暫(しばら)くして家(うち)の廂(ひさし)からは青(あを)い煙(けぶり)が偃(た)つてだん/\に薄(うす)い煙(けぶり)が後(あと)から/\と暑(あつ)い日(ひ)に消散(せうさん)した...
長塚節 「土」
...英空軍が霧の人工消散に本腰を入れ始めたのは...
中谷宇吉郎 「霧を消す話」
...私の鬱憤はすつかり消散してしまつた...
萩原朔太郎 「中央亭騷動事件(實録)」
...すべての鬱積した空氣が窓から消散してしまつたのである...
萩原朔太郎 「中央亭騷動事件(實録)」
...むしろその財の未(いま)だ空(むな)しく消散(しょうさん)せざるに当(あたり)て...
福沢諭吉 「旧藩情」
...その場をはなれると消散するのに跡方をとどめてゐないものだ...
室生犀星 「渚」
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