...壮い漁師はその海嘯のために娶(もら)ったばかりの女房を失っていたが...
田中貢太郎 「海嘯のあと」
...そして熱海に海嘯があった...
田中貢太郎 「日本天変地異記」
...紀伊などの海に面した国には海嘯があったが...
田中貢太郎 「日本天変地異記」
...遠江に大きな地震やそれに伴う海嘯があって...
田中貢太郎 「日本天変地異記」
...その災難が有明の海を隔てた向う岸の肥後の国にまで海嘯(つなみ)となって現われ...
中里介山 「大菩薩峠」
...……「おい海嘯であすこいらの宿屋がすっかり波に攫(さら)われる事があるかい」自分は本当に心配の余り下女にこう聞いた...
夏目漱石 「行人」
...嘘(うそ)だと思うならこれから二人で和歌の浦へ行って浪でも海嘯でも構わない...
夏目漱石 「行人」
...印度の海岸を襲ったあの五十尺の海嘯(つなみ)に洗い流され...
久生十蘭 「ボニン島物語」
...山崩れと一緒に海嘯が来た...
牧野信一 「素書」
...海嘯で命を拾つた村長は...
牧野信一 「素書」
...又海嘯により逆浪漲りて大小の船を覆し或は岸に打上...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...男はとみればこれも同じ里の者にて海嘯の難に死せし者なり...
柳田国男 「遠野物語」
...明治二十九年の東北海岸の海嘯(つなみ)の跡などもよい例であった...
柳田国男 「木綿以前の事」
...浦安では海嘯(つなみ)が来ると云って気色ばんでいる...
山本周五郎 「青べか日記」
...大海嘯(おおつなみ)...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...三間のところまで海嘯(つなみ)のように逃げくずれた...
吉川英治 「剣難女難」
...嵐か海嘯(つなみ)かとも疑われる水の唸りが夜空を翔(か)けまわってゆく...
吉川英治 「新書太閤記」
...海嘯(つなみ)に向って...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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