...長い間せき止められていた考(かんがえ)が海嘯(つなみ)の様にほとばしり出た...
江戸川乱歩 「恐ろしき錯誤」
...仁治元年四月の地震には海嘯(つなみ)があって...
田中貢太郎 「日本天変地異記」
...阿波には海嘯(つなみ)があった...
田中貢太郎 「日本天変地異記」
...津軽及び松前の諸領にまで海嘯があった...
田中貢太郎 「日本天変地異記」
...上総は夷隅郡に海嘯があった...
田中貢太郎 「日本天変地異記」
...伊豆の諸国には海嘯があったが...
田中貢太郎 「日本天変地異記」
...自分の頭はまだ経験した事のない海嘯(つなみ)というものに絶えず支配された...
夏目漱石 「行人」
...海嘯(つなみ)をまきおこして...
火野葦平 「花と龍」
...かの明治二十九年(めいじにじゆうくねん)の三陸地方(さんりくちほう)の海嘯(つなみ)の被害區域(ひがいくいき)は長(なが)さ百五十(ひやくごじゆう)まいるにわたり...
本多靜六 「森林と樹木と動物」
...地震で波打ぎわだけに海嘯が二度ほど起つたが...
牧野信一 「素書」
...「海嘯(つなみ)じゃあないか...
水上滝太郎 「九月一日」
...岩手県沿岸大海嘯取調書)...
武者金吉 「地震なまず」
...海嘯(つなみ)、暴風(あらし)、地震、火事、どれを持って行っても跡には陸と海とが依然としているですな...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...故老たちの無細工なる海嘯史論を聞かされた...
柳田国男 「雪国の春」
...窓の外いちめんの左翼の大海嘯のまっ只中に突き立っているさまは...
横光利一 「旅愁」
...都はまさに海嘯(つなみ)の中の一楼(ろう)に似ていたのである...
吉川英治 「私本太平記」
...その行く手を声海嘯(こえつなみ)がくるんでいた...
吉川英治 「新・水滸伝」
...海嘯(つなみ)に追われた人間の悲鳴を思わすような喊(とき)の声があがった...
吉川英治 「源頼朝」
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