...無論(むろん)あの海嘯(つなみ)で相当(そうとう)沢山(たくさん)の人命(じんめい)が亡(ほろ)びたのでございますが...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...そのうちにはどうかすると遠い海嘯のような大きな音をたてる烈しい松籟が押し寄せることがある...
飯田蛇笏 「茸をたずねる」
...海嘯(かいしよう)は潮汐(ちようせき)の干滿(かんまん)の差(さ)の非常(ひじよう)に大(おほ)きな海(うみ)に向(むか)つて...
今村明恒 「地震の話」
...長い間せき止められていた考(かんがえ)が海嘯(つなみ)の様にほとばしり出た...
江戸川乱歩 「恐ろしき錯誤」
...これは明治二十九年六月十五日の三陸(さんりく)の海嘯(つなみ)が生んだ怪談の一つである...
田中貢太郎 「月光の下」
...数日前に襲って来た海嘯(つなみ)のために...
田中貢太郎 「海嘯のあと」
...これは明治二十九年の三陸海嘯の先駆をなす記録であろう...
田中貢太郎 「日本天変地異記」
...同五年三月には陸中の南部に地震と海嘯があった...
田中貢太郎 「日本天変地異記」
...上総は夷隅郡に海嘯があった...
田中貢太郎 「日本天変地異記」
...昭和九年の暴風による海嘯の洗礼を受けた...
寺田寅彦 「颱風雑俎」
...南無阿弥陀仏という声が海嘯(つなみ)のように縁の下まで響いて来ます...
中里介山 「大菩薩峠」
...海嘯(つなみ)に攫(さら)われて行きたいとか...
夏目漱石 「行人」
...かの明治二十九年(めいじにじゆうくねん)の三陸地方(さんりくちほう)の海嘯(つなみ)の被害區域(ひがいくいき)は長(なが)さ百五十(ひやくごじゆう)まいるにわたり...
本多靜六 「森林と樹木と動物」
...こんな海嘯(つなみ)などは...
本多靜六 「森林と樹木と動物」
...また明和(めいわ)の大海嘯(おおつなみ)の後に...
柳田国男 「海上の道」
...にわかに罵声不平が遠い海嘯(つなみ)のように巻き返した...
吉川英治 「剣難女難」
...やがて海嘯(つなみ)のような声が揚(あが)った...
吉川英治 「増長天王」
...必然的に銀暴落の大海嘯(おおつなみ)が全土を襲ったのだ...
吉行エイスケ 「新種族ノラ」
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