...もとより浮気ならぬ省作おとよの恋話も...
伊藤左千夫 「春の潮」
...浮気な男心をそそるに充分な魅力を見せて居りました...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「耳香水」
...お宮という奴はよっぽど浮気な...
近松秋江 「うつり香」
...曇りがちな浮気な空から大粒な雨がぽたりぽたりと顔に降りかかった...
近松秋江 「うつり香」
...持前の浮気な熱情でせっかく飛びついて行っても...
徳田秋声 「仮装人物」
...木村さんが浮気なことも知ってたし...
豊島与志雄 「蛸の如きもの」
...浮気なマノンを思つてゐる男は...
永井荷風 「来訪者」
...ひどく浮気な心があつて...
中原中也 「在りし日の歌」
...なんという浮気な文学少年であったことであろう...
野村胡堂 「随筆銭形平次」
...浮気な道子はやはり大寺の仲間の友田剛(当日K町に行った学生)に恋するようになったのだが...
浜尾四郎 「彼が殺したか」
...君臣主従の名分論も浮気なものだ...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...本来は浮気な享楽派の彼であつたから...
牧野信一 「村のストア派」
...浮気なうかれ女(め)や...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...浮気な胸をおどらせていた...
水上滝太郎 「九月一日」
...浮気なのかしら、と自分のこと思うこともあるけど、うれしくなると言うのは、そういう意味じゃないの...
三好十郎 「樹氷」
...あの浮気な感情が...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...決して浮気なんざしやしねえから...
山本周五郎 「ゆうれい貸屋」
...浮気な貴女を愛することは禁断道路を歩むよりも一層困難に思うのです...
吉行エイスケ 「孟買挿話」
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