...気の浮き立つというようなことはなかった...
徳田秋声 「足迹」
...と皆が指折(ゆびおり)数(かぞ)えて浮き立つ...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...聞くだにも吾足のひよこ/\浮き立つ陽気の調(しらべ)につれて...
徳富盧花 「燕尾服着初の記」
...凡ての物の色が黄昏(たそがれ)の時のやうに浮き立つて来るので...
永井荷風 「花より雨に」
...昼の間はそれとなく気が散って浮き立つ事もあるが...
夏目漱石 「幻影の盾」
...何となく座が浮き立つてゐました...
南部修太郎 「S中尉の話」
...人々の浮き立つ心と...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...座が浮き立つはずもない...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...気が浮き立つのということはあるまい...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...歌をうたふ――心もそぞろに浮き立つばかりぢや……ところが今ではもう時勢が変つて...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...ひとりでに心が浮き立つた...
堀辰雄 「麥藁帽子」
...」と浮き立つた...
牧野信一 「好色夢」
...もと/\御維新(ごいつしん)の時に……」「さうとも/\!」英則は胸を叩いて浮き立つのであつた...
牧野信一 「サクラの花びら」
...彼は浮き立つた連中とローランドの店へなど赴いて...
牧野信一 「サクラの花びら」
...そして緩漫に……」などゝ浮き立つてゐた...
牧野信一 「タンタレスの春」
...信二は浮き立つような心で思っていた...
山川方夫 「その一年」
...矢代は眼がさめても一向に浮き立つ気持ちも起らなかった...
横光利一 「旅愁」
...いま少し自分も浮き立つべきだと思ったが...
横光利一 「旅愁」
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