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違星北斗 「北斗帖」
...一 東京の櫻吉野山去年のしをりの路かへてまだ見ぬ方の花をたづねむ心は花に浮き立つ陽春四月...
大町桂月 「小利根川の櫻」
...平生ならばいかにも心が浮き立つような景色でありながら...
谷崎潤一郎 「細雪」
...気の浮き立つというようなことはなかった...
徳田秋声 「足迹」
...おれの心の浮き立つように...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...くっきり白く浮き立つ繃帯をして...
直木三十五 「南国太平記」
...踏みしめる足許もなんとなく浮き立つように感じ...
中里介山 「大菩薩峠」
...どうやら新婚の気分といったようなものに浮き立つのも...
中里介山 「大菩薩峠」
...昼の間はそれとなく気が散って浮き立つ事もあるが...
夏目漱石 「幻影の盾」
...線路添ひのこのホテルは浮き立つやうに震へた...
林芙美子 「暗い花」
...浜辺近くそそり立つてゐる丘の上には白い灯台が曇つた空へくつきりと浮き立つてゐる...
林芙美子 「幸福の彼方」
...座が浮き立つはずもない...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...気が浮き立つのということはあるまい...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...親しい友達にでもはなすやうに浮き立つた...
牧野信一 「好日の記」
...」と浮き立つた...
牧野信一 「好色夢」
...彼は浮き立つた連中とローランドの店へなど赴いて...
牧野信一 「サクラの花びら」
...遠くから風にのって流れて来る秋祭りのハヤシの笛と太鼓の浮き立つような音...
三好十郎 「樹氷」
...信二は浮き立つような心で思っていた...
山川方夫 「その一年」
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