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違星北斗 「北斗帖」
...一 東京の櫻吉野山去年のしをりの路かへてまだ見ぬ方の花をたづねむ心は花に浮き立つ陽春四月...
大町桂月 「小利根川の櫻」
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アルフレッド・テニソン 坪内逍遙訳 「シャロットの妖姫」
...気の浮き立つというようなことはなかった...
徳田秋声 「足迹」
...何とも知れず心の浮き立つ折から...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...踏みしめる足許もなんとなく浮き立つように感じ...
中里介山 「大菩薩峠」
...何となく座が浮き立つてゐました...
南部修太郎 「S中尉の話」
...線路添ひのこのホテルは浮き立つやうに震へた...
林芙美子 「暗い花」
...浜辺近くそそり立つてゐる丘の上には白い灯台が曇つた空へくつきりと浮き立つてゐる...
林芙美子 「幸福の彼方」
...細い静脈の毛管が浮き立つてゐる...
林芙美子 「晩菊」
...雲霞(うんか)の如く詰めかけた群衆を前にして楽隊(ジンタ)が浮き立つような調子で...
久生十蘭 「魔都」
...私の心は、浮き立つて、樂しく、氣も樂に食事の間中、そしてその後も長い間彼に話しかけた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...ひとりでに心が浮き立つた...
堀辰雄 「麥藁帽子」
...親しい友達にでもはなすやうに浮き立つた...
牧野信一 「好日の記」
...もと/\御維新(ごいつしん)の時に……」「さうとも/\!」英則は胸を叩いて浮き立つのであつた...
牧野信一 「サクラの花びら」
...そして緩漫に……」などゝ浮き立つてゐた...
牧野信一 「タンタレスの春」
...にわかに浮き立つようなシャギリの囃子が聞こえてきた...
正岡容 「小説 圓朝」
...いま少し自分も浮き立つべきだと思ったが...
横光利一 「旅愁」
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