...浮き世の船には望みなし...
芥川龍之介 「澄江堂雑記」
...浮き世のつらさの限りをなめたものは...
ストリンドベルヒ August Strindberg 有島武郎訳 「真夏の夢」
...つらい浮き世が帰ってきた...
江戸川乱歩 「影男」
...始めて浮き世の光を見た時に...
寺田寅彦 「物理学と感覚」
...けっして軽薄な無分別や浮き世の歓楽のためではないぞ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...もう九つくらいの年から浮き世の真理をわきまえますからね...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...辻(つじ)馬車と四輪の馬車と同じ運命(さだめ)の浮き世にありてまた駑馬(どば)なりければ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...今また二人の幼子を孤児として浮き世に残す身の上になったから...
永井隆 「この子を残して」
...浮き世で呼ばれていた姓名も捨てて...
永井隆 「この子を残して」
...これが浮き世の人情です...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...こんげ苦しか浮き世には...
中村地平 「南方郵信」
...昨今の浮き世を体験した結果...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...それもならぬか――浮き世だなあ――闇太郎に言わせれば...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...つれなさは浮き世の常になり行くを忘れぬ人や人にことなるとも書いてある...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...われのみや浮き世を知れるためしにて濡(ぬ)れ添ふ袖(そで)の名を朽(く)たすべきほかへお言いになるともなくお言いになったのを...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...われかくて浮き世の中にめぐるともたれかは知らん月の都にこんな歌も詠まれた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...移し植ゑて思ひ乱れぬ女郎花浮き世をそむく草の庵(いほり)にと書いて出した...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...こころこそ浮き世の岸を離るれど行くへも知らぬあまの浮き木ぞと例の手習い書きにした...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
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