例文・使い方一覧でみる「浦」の意味

...浦島説話も亦た支那神仙説の分子を含むこと甚だ多く... 浦島説話も亦た支那神仙説の分子を含むこと甚だ多くの読み方
高木敏雄「比較神話学」

...ややこしいお土産などにして浦島に持たせてよこさなくてもよささうなものだ...
太宰治「お伽草紙」

...トラックを吉浦へかよわせれば... トラックを吉浦へかよわせればの読み方
橘外男「亡霊怪猫屋敷」

...さればお城から見わたしますと、眼も遥かな山河が絵のように打ちひろがり、平等院（びょうどういん）、扇の芝、塔の嶋、山吹の瀬、宇治おち、かたうらの蔵松、真木の鈎月、伏見の指月など、名所古蹟は申すまでもなく、西は八幡、山崎、狐河、淀、一口（いもあらい）のあたりへかけ、長江悠々として千鳥のこえも此処彼処（こゝかしこ）にきこえ、遠浦の帰帆、漁村の夕照、四季おり／＼の風情（ふぜい）おもしろく、定めし見飽かぬ眺めだったでござりましょう... さればお城から見わたしますと、眼も遥かな山河が絵のように打ちひろがり、平等院、扇の芝、塔の嶋、山吹の瀬、宇治おち、かたうらの蔵松、真木の鈎月、伏見の指月など、名所古蹟は申すまでもなく、西は八幡、山崎、狐河、淀、一口のあたりへかけ、長江悠々として千鳥のこえも此処彼処にきこえ、遠浦の帰帆、漁村の夕照、四季おり／＼の風情おもしろく、定めし見飽かぬ眺めだったでござりましょうの読み方
谷崎潤一郎「聞書抄」

...手紙が浦和から来たとて... 手紙が浦和から来たとての読み方
田山花袋「田舎教師」

...結果は比較的早く改良されて東京芝浦に蓄電池試作研究所を作る事に致しました...
豐田喜一郎「トヨタ電氣自動車試作」

...「もうもう和歌の浦も御免（ごめん）... 「もうもう和歌の浦も御免の読み方
夏目漱石「行人」

...土浦（つちうら）... 土浦の読み方
服部之総「加波山」

...這いこむとすればそこなんでございましょう」「離家にはいま誰が寝起きしているんだ」「肥前の松浦様のご浪人で新田数負（にったかずえ）という若いおさむらいがこの春から寝泊りしております...
久生十蘭「顎十郎捕物帳」

...」「……僕だつて浦賀に行き度がるんだけど... 」「……僕だつて浦賀に行き度がるんだけどの読み方
牧野信一「淡雪」

...私は生まれて始めて洋服を着ようと思って三浦に話しましたら... 私は生まれて始めて洋服を着ようと思って三浦に話しましたらの読み方
三浦環「お蝶夫人」

...木浦随一の風物である... 木浦随一の風物であるの読み方
柳宗悦「全羅紀行」

...あらたへの藤江の浦にいさりする海人（あま）とか見らん旅行く我をという古い歌があるのを見れば... あらたへの藤江の浦にいさりする海人とか見らん旅行く我をという古い歌があるのを見ればの読み方
柳田国男「木綿以前の事」

...浦粕でも、彼に熱をあげている女性が幾人かいた... 浦粕でも、彼に熱をあげている女性が幾人かいたの読み方
山本周五郎「青べか物語」

...そこから霞ヶ浦の船着き場へまっすぐにゆき... そこから霞ヶ浦の船着き場へまっすぐにゆきの読み方
山本周五郎「新潮記」

...――それによれば、事はいつのまにか、加治、飽浦、八浜などの備前佐々木党のあいだに洩れているという」「…………」これには五郎も色をかえた...
吉川英治「私本太平記」