...さいわい、山崎氏には、浅見、尾崎両氏の真の良友あり、両氏共に高潔俊爽の得難き大人物にして帷幕(いばく)の陰より機に臨み変に応じて順義妥当の優策を授け、また傍に、宮内、佐伯両氏の新英惇徳(とんとく)の二人物あり、やさしく彼に助勢してくれている様でありますから、まずこのぶんでは、以後も不安なかるべしと思います...
太宰治 「砂子屋」
...浅見が割合によく出てゐたが...
田山録弥 「自他の融合」
...浅見絅斎(けいさい)を見ずや...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...何等の新味がないなどと云うのは政党者流の浅見に過ぎない...
戸坂潤 「社会時評」
...浅見君は千葉の御宿から...
外村繁 「夢幻泡影」
...浅見な批評家の説が...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...これは笑うものがむしろ浅見で...
中里介山 「大菩薩峠」
...もとより浅見にして寡聞(かぶん)...
中里介山 「大菩薩峠」
...恐るべき浅見といわなければならない...
野村胡堂 「随筆銭形平次」
...大盤石の如く御当家は千代八千代じゃ」「それは浅見(せんけん)じゃ...
長谷川伸 「討たせてやらぬ敵討」
...歌よみの浅見(せんけん)には今更のように呆(あき)れ申候...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...その表面をとりあげて浅見の徒が「病狂人」と謂(い)うのは...
山本周五郎 「新潮記」
...また余りに自分を知ってくれない浅見(せんけん)のひと心に対して...
吉川英治 「黒田如水」
...それも私だけの浅見かもしれません...
吉川英治 「三国志」
...浅見対馬守入道道西(どうせい)...
吉川英治 「新書太閤記」
...宿屋、浅見の二名は、貢(みつ)ぎしに来た属国の臣みたいな卑下(ひげ)を強(し)いられる心地がした...
吉川英治 「新書太閤記」
...仮寝していた国府尉右衛門(こくぶじょうえもん)や浅見対馬守や...
吉川英治 「新書太閤記」
...たいがい大人たちの滑稽な浅見か親馬鹿のひとりぎめと云ってよい...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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