...彼はいつも一言半句で会話を終えるので、もう少し話してくれるとうれしい...
...一言半句だけ言われても、何が言いたいのかわからない...
...彼女はいつも一言半句で感情を表さないので、気持ちが読み取れない...
...質問に対して一言半句で答えるのは不親切だと思います...
...昨日の会議では、社長が一言半句で決定を伝えたため、不満が残っている...
...」「生憎(あいにく)一字半句の心得もござない...
芥川龍之介 「きりしとほろ上人伝」
...一言半句の増減を許さない...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...どっちからも訪問は元よりの事一言半句(いちごんはんく)の挨拶(あいさつ)もなかった...
有島武郎 「或る女」
...だがその期待は美事に外れて彼の老人と関係のある記事は一行半句見当らなかった...
海野十三 「深夜の市長」
...私には妻に言うべき一言半句の用意もなかった...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...一言半句の挨拶(あいさつ)もなくはぎとられて...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...一言半句の便りもよこさなかったのだ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...それとも……」九十九津田はお秀の口から出た下半句(しもはんく)を聞いた時...
夏目漱石 「明暗」
...先生の口から洩れる一言半句をも聞き落すまいと全身を耳にした...
野上豐一郎 「「漱石のオセロ」はしがき」
...ソンな事は一言(いちごん)半句も云(い)わないで...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...縦令一言半句でも...
牧野信一 「S・I生へ」
...一言半句知らせはしません...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「幸福への意志」
...それでも半句の不平も云い得ずにコトコトと暗い土間から外へ出て行って仕舞った...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...季吉さんたちから左向けで突走っているというようなことは半句も云わせなかった点をどうぞ買って下さい...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...彼等自身について一言も半句も語らなくても...
三好十郎 「恐怖の季節」
...なんと云われても通胤は半句の弁解もしなかった...
山本周五郎 「城を守る者」
...そしてそのたとえ半行半句でも...
吉川英治 「親鸞聖人について」
...誰かひとりぐらいは、禅家の人物で、武蔵と心交の篤いものが知れていてもよい筈であるが、二天記その他、信ずべき武蔵史料中には、一行半句、そのことには及んでいない...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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