...しかも浅はかな私ら人間は猿(さる)と同様に物忘れする...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...女としてあなたから先にそんな料簡(りょうけん)を起こすのはもってのほかのことですぞ」予はなお懇切に浅はかなことをくり返してさとした...
伊藤左千夫 「紅黄録」
...なんといふ浅はかなひとりよがりの考へ方か...
太宰治 「右大臣実朝」
...なぜ妻があんなぶざまな犬なぞを自分の居間に飼っているかが……女の浅はかな知恵の正体を今こそ見破ったと...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...もはや立派な大学者なのだ! 何を好んでゴリラ言語までを研究する必要があろうかと!なんという浅はかな人たちなのであろう! ゴリラ言語までを研究し...
橘外男 「令嬢エミーラの日記」
...女の浅はかな心から...
中里介山 「大菩薩峠」
...その場その場の浅はかな訴えに動かされて...
羽仁もと子 「おさなごを発見せよ」
...浅はかなものであつただらうか……...
林芙美子 「浮雲」
...市井の平凡なお神さんや娘さんの心にも達せぬ浅はかなひとが多いのはどうしたことだろう...
林芙美子 「平凡な女」
...浅はかな生意気心から...
平山千代子 「お泊り」
...「人はいさ心もしらず」とは浅はかなる言ひざまと存候...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...「人はいざ心もしらず」とは浅はかなる言ひざまと存候...
正岡子規 「再び歌よみに与ふる書」
...「浅はかな、ある型を模倣したにすぎないような女は読んでいましてもいやになります...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...草花のしおれるのを見てはそれほど自然に対する愛のあるのでもない浅はかな人さえも心が痛むのであるから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...そういう浅はかな心は棄てなければならない...
室生犀星 「庭をつくる人」
...何という浅はかな国民であろう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...浅はかな歓喜ばかりでもなかった...
柳田国男 「雪国の春」
...今姑(しばら)く自分の欧洲に於ける浅はかな智識で推し量ると...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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