...仙台地方に流行するポンポコ槍(やり)の尖端(せんたん)に附いている瓢(ひさご)には...
淡島寒月 「土俗玩具の話」
...当時日本に流行するの勢力ありしも...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...西洋に流行するの機運すでに熟せりと...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...それのみが流行するのである...
津田左右吉 「歴史の学に於ける「人」の回復」
...不易なる真の本体は潜在的なるものであってこれを表現すべき唯一のものは流行する象徴による暗示の芸術であるということを悟ったかのように見える...
寺田寅彦 「俳諧の本質的概論」
...過去の理論の誤謬を(良心的に)清算するとかいうこともこの頃流行する位いだ...
戸坂潤 「認識論とは何か」
...△トコロが当世は小刀細工の流行する時節であるから...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...全国人民の間に流行するものにて...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...この教えは当時世間に流行する弊害を矯(た)めんとして述べたる言ならんといえども...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...世の中に武芸の話が流行すると同時に...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...しかしマールブルク以来私の経験したいわゆる不安の哲学とか不安の文学とかが数年後には日本においても流行するようになった...
三木清 「読書遍歴」
...放たれたといふ語が流行するが...
森鴎外 「追儺」
...都会で流行する歌が俗に陥(おちい)らない場合がないのに...
柳宗悦 「民藝四十年」
...まだ流行するまでにはなっていないので...
山本周五郎 「柳橋物語」
...安い服までも渋い色調が流行するようになったと見るべきである...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...そのために変態性欲なぞが流行するようになる...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...文化的の意義を以て益(ますます)流行する事請合いである...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...表現派とかの絵が極めて通俗的に流行するようになったので...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
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