...流石にその値段は高すぎるね...
...彼女は流石の美人だ...
...流石に今日は寒すぎる...
...彼は流石に賢い。 (kare wa ryuusen ni kashikoi.)...
...流石に時間がないから、急がなくちゃ...
...流石(さすが)は医師である彼のことだと...
海野十三 「ゴールデン・バット事件」
...え?――」流石の大江山課長も今度は朱盆(しゅぼん)のように真赤になって...
海野十三 「流線間諜」
...流石(さすが)に抜目がありませんね...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...あの夜雪子は決して外出しなかったと証言しているのだぜ」流石に国枝氏は急所を突く...
江戸川乱歩 「鬼」
...流石に彼は私よりも強い心の持主であったからであろう...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...今夜は流石に呟くような低音で聞えていた...
大阪圭吉 「三狂人」
...貴方が昨晩……」「冗談じゃあない」洋吉氏が流石(さすが)に色をなして遮った...
大阪圭吉 「死の快走船」
...流石(さすが)にその顔は伏せて...
太宰治 「春の盗賊」
...彼も流石(さすが)にそこまでは予期していなかったからなのであろう...
谷崎潤一郎 「細雪」
...今戸(いまど)の渡(わたし)と云う名ばかりは流石(さすが)に床(ゆか)し...
寺田寅彦 「半日ある記」
...流石剛(ごう)の者も髯と眼鏡(めがね)と洋服に対していさゝかきまりが悪かった...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...流石、巾着切のお仕込みだけはある」「外聞の悪い、巾着切、巾着切って」と、云って、女は、声を低くして「お前さんにゃあ敵わないが、知れんようにしておくんな、人気にかかわるからね」「心得た――その代り、二階へ一寸――」富士春は、ちらっと、益満を見て「本心かえ」と、険しい眼をした...
直木三十五 「南国太平記」
...しかし、流石、薩摩七十七万石を、手玉にとる妹だけに、捌けてらあ、小藤次、お前、あの女に、惚れているんだろうって、図星だね...
直木三十五 「南国太平記」
...比類稀なる素晴らしきグロテスクに流石(さすが)の私も匆々(そうそう)に煙を焚いた程の非道い目に会った事も有りまして...
西尾正 「陳情書」
...流石(さすが)の香椎六郎も面喰いましたが...
野村胡堂 「向日葵の眼」
......
樋口一葉 「闇桜」
...流石(さすが)日本贔屓(びいき)の独逸人も此の時ばかりは唖然として答ふる所を知らなかつた...
二葉亭四迷 「露都雑記」
...流石に伊藤痴遊は「痴遊随筆それからそれ」の「講談と落語」の中では...
正岡容 「初代桂春団治研究」
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