...流石にその値段は高すぎるね...
...彼女は流石の美人だ...
...流石に今日は寒すぎる...
...彼は流石に賢い。 (kare wa ryuusen ni kashikoi.)...
...流石に時間がないから、急がなくちゃ...
...遂々(とうとう)最後に流石(さすが)の彼女も死を期して...
伊藤野枝 「内気な娘とお転婆娘」
...流石(さすが)の先生たち...
海野十三 「空襲下の日本」
...流石(さすが)の帆村探偵も早くいえば蠅男をそれほどの怪人物だとは思っていなかったせいであろう...
海野十三 「蠅男」
...流石商売柄、粂さんは、何の危なげもなく、急傾斜の屋上へ昇って行った...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...流石(さすが)に...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...けれども流石に院長にだけは神妙に身を委せ...
大阪圭吉 「三狂人」
...だが流石に長く禅で苦労した程あつて...
薄田泣菫 「茶話」
...流石に形容を遠慮しますけれど...
太宰治 「知らない人」
...と残りくまなくほめられて流石(さすが)に思慮分別を失い...
太宰治 「新釈諸国噺」
...流石(さすが)に今日は慎しんでいるようであったが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...先達て私の処に初めて寄越した手紙だって『……、多くの人は、妾等の悲境をも知らで、侮蔑を以って能事とする中(うち)に、流石は、同情を以って、その天職とせる文学者に初めて接したる、その刹那の感想は……』――ねえ、ちゃんと斯う私は君の手紙を諳記しているよ...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...そこでは流石(さすが)にゆつくりと膳につく気も出(で)なかつた...
夏目漱石 「それから」
...これを焚くのは流石に躊躇しましたが...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...流石(さすが)に敬語を使つた...
平出修 「畜生道」
...気強くツンと横向いたが流石に涙ぐんで居る...
山中貞雄 「中村仲蔵」
...流石(さすが)の荒くれ男共もこうしたお作のズバリとした思付きに...
夢野久作 「斜坑」
...……その時には流石(さすが)の吾輩も...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...そとから入れば流石に部屋は暑苦しく...
若山牧水 「樹木とその葉」
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