...流石にその値段は高すぎるね...
...彼女は流石の美人だ...
...流石に今日は寒すぎる...
...彼は流石に賢い。 (kare wa ryuusen ni kashikoi.)...
...流石に時間がないから、急がなくちゃ...
...これには流石(さすが)の若殿様も...
芥川龍之介 「地獄変」
...これには流石にあの強力(がうりき)の侍でさへ...
芥川龍之介 「地獄變」
...だが、酒宴を止めて愈々、その妓の裏座に伴れて行かれた時、彼は流石に、酔が覚めて、何とも知れぬ不安が萠して来るのを覚えた...
池宮城積宝 「奥間巡査」
...流石呑気な親方も暗然とした顔をして子供の顔と母親のオド/\した顔を見くらべてゐるばかりだつた...
伊藤野枝 「監獄挿話 面会人控所」
...流石(さすが)の帆村探偵も手も足も出せなかった...
海野十三 「赤外線男」
...いつも明智が窓際の読書から寝室に退く、十時に五分前というきわどい時刻、流石の名探偵も、全く予想しなかったであろう様な、思いもかけぬ方角から、賊の最後の非常攻撃が行われ、しかもそれがまんまと効を奏したのである...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...流石に心臓のただならぬ鼓動を感じないではいられなかった...
江戸川乱歩 「鬼」
...同じ唇のないお面が三つ製作されたのですか」恒川氏は流石に急所を突く...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...と思えば流石(さすが)に少し...
太宰治 「帰去来」
...と私は流石(さすが)に恥ずかしく思ったのである...
太宰治 「美少女」
...彼も流石(さすが)にそこまでは予期していなかったからなのであろう...
谷崎潤一郎 「細雪」
...それでも流石に気は晴々とした...
田山録弥 「百日紅」
...しかし、流石、薩摩七十七万石を、手玉にとる妹だけに、捌けてらあ、小藤次、お前、あの女に、惚れているんだろうって、図星だね...
直木三十五 「南国太平記」
...流石にこの時ばかりは...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...己(おのれ)が獣行を勝手にせんとして流石(さすが)に内君の不平を憚(はばか)り...
福沢諭吉 「女大学評論」
...流石(さすが)は商売人だけある...
夢野久作 「爆弾太平記」
...流石に後藤伯の総裁時代に出来た大規模の設計として感歎に値する...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...それを話し出した時には流石(さすが)に泣いてゐたけれども...
若山牧水 「姉妹」
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