...その派手な棒縞の浴衣によって暗(やみ)の中にくっきりと浮出して見えたのを覚えている...
江戸川乱歩 「D坂の殺人事件」
...煙突男などという派手な事件もあった...
太宰治 「苦悩の年鑑」
...上手投げという派手な手を使って...
太宰治 「新釈諸国噺」
...又三人ながら派手な色合や模様の衣裳がよく似合うたちなのであった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...奥さんの方は又非常にぱっとした派手なお顔だちで...
谷崎潤一郎 「細雪」
...派手なパラソルが見えた...
田山録弥 「ひとつのパラソル」
...派手な扮装で人を惹きつけた...
徳田秋聲 「浪の音」
...日常が贅沢で派手なのだ...
豊島与志雄 「或る作家の厄日」
...派手な洋装をしたりじみな和服をきたりしているという...
豊島与志雄 「椿の花の赤」
...エンジェル・フィッシュに似た黒い派手な竪縞(たてじま)のある魚と...
中島敦 「環礁」
...あつしは御上の御用を承(うけたま)はるものだ」「――」「師匠の暮し向きの派手なのが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...派手な暮しをして居りましたが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...其處には派手なお内儀のお千世を始め...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...なか/\に派手なものです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...傷は二十三ヶ所ほどあるが、派手なばかり、どれも浅いから、命には別状ない――それを聞いて、安堵した...
火野葦平 「花と龍」
...観覧席は魅力的な淑女や派手な紳士で埋まった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「悪の帝王」
...派手な藤色に厚く白で菊を刺繍した半襟をこってり出したところ...
宮本百合子 「高台寺」
...派手な性格で、文筆的なところもあって、夫妻で句集なんか出したりしました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??