...未來を洞察する豫感の力である...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...盲目なる情熱に走る彼等は私の新旧婦人の比較の如何なるものなるかを洞察することが出来なかつたのである...
エンマ・ゴルドマン 伊藤野枝訳 「婦人解放の悲劇」
...彼等はかの革新策なるものが恰かもかの羽根のみ華麗にして歌ふこと能はざる亜米利加の鳥の如きものであるといふことを洞察することが出来なかつたのである...
エレン・ケイ 伊藤野枝訳 「恋愛と道徳」
...昔の絵描きは自然や人間の天然の姿を洞察することにおいて常人の水準以上に卓越することを理想としていたらしく見える...
寺田寅彦 「烏瓜の花と蛾」
...その鎖国の陋習(ろうしゅう)を洞察する...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...処が著者は子供達の社会の現代的動向を洞察するよりも...
戸坂潤 「読書法」
...能力や結合の性質を洞察することには少しもならない...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...万世の後を洞察するの明識あらしめなば...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...あなたの精神は活溌で、あなたの眸は、洞察する...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...けれど彼は本統にそんな馬鹿気た望みを三分でも持ち続け得たであろうか? 私には何うしても院長の心持を洞察する事が不可能であった...
松永延造 「職工と微笑」
...強迫観念病者のような執拗とともに明るい直観をもって研究し洞察する...
三木清 「語られざる哲学」
...然るにこの理解的に秩序付けられた總體はそれの各々の部分内容に對して唯一つの場所を有するのみであることを洞察するとき...
三木清 「歴史哲學」
...現象から本質を洞察する気力にみちた精神の習慣へのよびかけがある...
宮本百合子 「あとがき(『宮本百合子選集』第十五巻)」
...ますます客観的に現実を洞察するマルクスの理論とは...
宮本百合子 「カール・マルクスとその夫人」
...その間違いが暗示している歴史的な階級的な現実の影響を作家が洞察することに深い意味が在るのである...
宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」
...私は父が時勢を洞察することの出来ぬ昧者(まいしや)であつた...
森鴎外 「津下四郎左衛門」
...『わたしの問題をわたし以上に深く洞察する眼をもっているのでない限り...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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