...心が洒然と晴れる...
...緑豊かな森の中を散歩していると、気持ちも洒然としてくる...
...優雅で清楚な雰囲気を持つ彼女は、まるで洒然とした存在のようだ...
...部屋に柚子の香りを漂わせると、そこが洒然とした空間に変わる...
...大きな声で歌いながら料理を作るのが日課の彼女は、いつも洒然とした表情をしている...
...芝居の意休を一ゆがきして洒然(さっぱり)と灰汁(あく)を抜いたような...
泉鏡花 「薄紅梅」
...洒然泰然と納まり返っていたものである...
豊島与志雄 「「沈黙」の話」
...洒然(しゃぜん)としてこう言ってのけました...
中里介山 「大菩薩峠」
...洒然(しゃぜん)としてそれを聞き流し...
中里介山 「大菩薩峠」
...洒然(しゃぜん)たる北原賢次でありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...妙に洒然(しゃぜん)として打解けたような物ごしで...
中里介山 「大菩薩峠」
...予洒然(せんぜん)トシテ之ヲ敬ス...
中島敦 「斗南先生」
...それほど厭でなくっても断りかねないのさ」父はそう云ったなり洒然(しゃぜん)としていた...
夏目漱石 「行人」
...やる方もその了見(りょうけん)だから双方共洒然(しゃぜん)として形式のために煩(わずら)わされないのであります...
夏目漱石 「創作家の態度」
...「葛籠はまいりましたか?」と洒然(けろり)として訊(たず)ねた...
長谷川時雨 「テンコツさん一家」
...私(わたし)が戻(もど)りましたからは御心配(ごしんぱい)なくお就蓐(やすみ)下(くだ)されと洒然(さつぱり)といひて隣(となり)の妻(つま)を歸(かへ)しやり...
樋口一葉 「われから」
...時に洒然(しやぜん)たる一老婦人あり室に入り来り少年を叱して去らしむ...
山路愛山 「頼襄を論ず」
...官兵衛もまた洒然(しゃぜん)と黙りこくっているので...
吉川英治 「黒田如水」
...三平も至って洒然(しゃぜん)としたものであった...
吉川英治 「新書太閤記」
...洒然(しゃぜん)として...
吉川英治 「新書太閤記」
...洒然(しゃぜん)として自分でそういうのである...
吉川英治 「茶漬三略」
...その華奢(きゃしゃ)にして洒然(しゃぜん)たる道中ぶりに眼をうばわれ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...洒然(しゃぜん)とあるいているかも知れない...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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