...倉地の気分がすさんで行くのももっともだと思われるような事柄を数々(かずかず)葉子は聞かされた...
有島武郎 「或る女」
...幅廣き大石段(だいせきだん)のかずかず...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...卑怯なことや悪いことをかずかずやっているじゃないか...
海野十三 「怪塔王」
...火星兵団がした悪いことのかずかずは...
海野十三 「火星兵団」
...かずかずの技能が與へられる...
海野十三 「心靈研究會の怪」
...さきほどの百右衛門のかずかずの悪口...
太宰治 「新釈諸国噺」
...わが幼少からの悲惨な女難のかずかずを反芻(はんすう)してみて...
太宰治 「男女同権」
...逆境当時に毎日まいにち取りかわしていた会話のかずかずや...
デフォー Daniel Defoe 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...米つき虫の種類がかずかずいた...
寺田寅彦 「花物語」
...それは此の世の親しみのかずかずが...
中原中也 「疲れやつれた美しい顔」
...人のいもうととしてかずかずにおさゆる所もありたりけんいはゞ富家に生れたる娘のすなほにそだちて...
長谷川時雨 「樋口一葉」
...さういつた詩人の巴里滯在中のかずかずの經驗を背景にしてゐるのであらう...
堀辰雄 「ノオト」
...爽やかな巌谷氏の十二時のかずかずが幻となつて浮び出すのである...
牧野信一 「「三田文学」と巌谷夫人」
...また俳句もかずかずあるがその中に子規のよんだのに「老僧にあけびを貰ふ暇乞」がある...
牧野富太郎 「アケビ」
...かうした環境のかずかずが...
正岡容 「旧東京と蝙蝠」
...かずかずのりっぱな行(おこな)いもしてきました...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...翁の徳行やその全生涯にうちこんで來た功績のかずかずを座談した...
吉川英治 「折々の記」
...なお玄徳のきょうまでの隠忍艱苦(いんにんかんく)のかずかずを物語ると...
吉川英治 「三国志」
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