...おぬいさんの無邪気らしさに欺(あざむ)かれかけたのはあまりばからしいことだった...
有島武郎 「星座」
...それもばからしいようだ...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「幸福のうわおいぐつ」
...この一見ばからしい土掘り作業こそ...
海野十三 「未来の地下戦車長」
...ばからしいが、行つて来ませう...
太宰治 「お伽草紙」
...ばからしいが、行つて來ませう...
太宰治 「お伽草紙」
...私が子供っぽいこと言うと、お母さんはよろこんで、こないだも、私が、ばからしい、わざとウクレレ持ち出して、ポンポンやってはしゃいで見せたら、お母さんは、しんから嬉しそうにして、「おや、雨かな? 雨だれの音が聞えるね」と、とぼけて言って、私をからかって、私が、本気でウクレレなんかに熱中して居るとでも思っているらしい様子なので、私は、あさましくて、泣きたくなった...
太宰治 「女生徒」
...「そんな、決してそんな、――ばからしい...
太宰治 「新ハムレット」
...(私はこの手記に於いて、ひとりの農夫の姿を描き、かれの嫌悪すべき性格を世人に披露(ひろう)し、以て階級闘争に於ける所謂「反動勢力」に応援せんとする意図などは、全く無いのだという事を、ばからしいけど、念のために言い添えて置きたい...
太宰治 「親友交歓」
...ばからしい伝説さえ民間に流布(るふ)されるようになったのです...
太宰治 「惜別」
...」口癖になっていた、あの無意味な、ばからしい言葉...
太宰治 「春の盗賊」
...考えてみればみるほどばからしい...
中里介山 「大菩薩峠」
...「ばからしい義務ですね」と...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...一番ばからしいものなんだよ...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「神童」
...じつにばからしい話でその点では...
三好十郎 「抵抗のよりどころ」
...ひどくばからしい気分だった...
山川方夫 「演技の果て」
...こんなばからしい庭をと...
吉川英治 「私本太平記」
...滑稽とも、ばからしいとも、いいようはない」こよい、不死人や、ほかの人々の前でも、彼は、こういって、笑いぬくのであった...
吉川英治 「平の将門」
...――もう話してもばからしいという顔つきで...
吉川英治 「源頼朝」
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