...秀吉が振舞を注目することも一層厳刻となりしなるべし...
芥川龍之介 「大久保湖州」
...原因に注目する者を称して猶ほ偏聴の誚を免れざるものとなす乎...
石橋忍月 「罪過論」
...世人が史学に注目するに至れるは頗(すこぶ)る喜ぶべきの観あり...
津田左右吉 「史論の流行」
...この問題より前にまず五官による認識の本質的特徴に注目する必要がある...
寺田寅彦 「感覚と科学」
...その後あまり注目する人もなかったようである...
寺田寅彦 「物理学圏外の物理的現象」
...熱心に注目するようになったか? それから更にもう一つは...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「自転車嬢の危難」
...物質の(自然の)次の根本規定を注目する必要がある...
戸坂潤 「科学論」
...いずれも審議未了に終ったことは人々が注目する通りである...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...認識に於ける風俗の役割を注目するのでなければ...
戸坂潤 「認識論とは何か」
...殆んど全く人々の注目する処とはならなかったのであった...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...この時分から少しづゝ注目するやうになる...
長塚節 「竹の里人〔一〕」
...一圖に廂上に注目する間もなく...
羽田亨 「賢所御神樂の儀」
...外国の注目する所たるや...
福田英子 「妾の半生涯」
...先づ恥づべき個所に注目するのだつた...
牧野信一 「スプリングコート」
...」わたくしは転句に注目する...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...敬軒の別れ去つたことを叙する数句とに注目する...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...藤陰を呼ぶに「五郎」を以てしたのに注目する...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...一時空(くう)を視(み)ていた母が今は人の面(おもて)に注目する...
森鴎外 「渋江抽斎」
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