...しかし彼は何と云はれても泣き立てるより外に仕方がなかつた...
芥川龍之介 「トロツコ」
...しかし彼は何と云われても泣き立てるより外に仕方がなかった...
芥川龍之介 「トロッコ」
...泣き立てる赤児(あかご)を抱(だ)きそやして来た...
芥川龍之介 「母」
...逆(のぼ)せるばかりに泣き立てる赤ん坊をすかしながら...
鈴木三重吉 「赤い鳥」
...下の二人の子が相變らずよく泣き立てるのでそれを叱るつゝましげな聲にもどこか尖つた處が出來て來た...
高濱虚子 「續俳諧師」
...母親は泣き立てる乳呑(ちの)み児(ご)を抱えて...
徳田秋声 「足迹」
...母親も泣き立てる背中の子を揺(ゆす)り揺り襁褓(しめし)の入った包みを持って...
徳田秋声 「足迹」
...その女はあまり喧ましく泣き立てるというので...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...子供はなお泣き立てる...
豊島与志雄 「理想の女」
...「ぎゃあぎゃあ泣き立てる子供の厄介物(やっかいもの)なんかはごめんだ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...四辺(あたり)かまわず喚(わっ)と声を上げて泣き立てる者もありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...またますます烈(はげ)しく泣き立てる事もある...
夏目漱石 「夢十夜」
...少女はなだめられるとよけい武者(むしゃ)ぶりついて泣き立てるのでした...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...ますます騒がしく泣き立てるだろう...
葉山嘉樹 「牢獄の半日」
...ああちゃーんと泣き立てる弟をおさえつけ...
「海流」
...あとはすこし眠るとピクリとして泣き立てる由...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...急に泣き立てる子の声がながれた...
吉川英治 「新書太閤記」
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